クロワッサンがたまたま売り切れていたので、代わりにハムを挟んだクロワッサンを購入。カリッとした表面やバターの染みた味わいはプレーンに譲るものの、粉の密度、噛み応え、食感、どれも他所のクロワッサンとは一線を画した方向性。

このクロワッサンの食感に初めて触れたのは2008年上半期。このところ思い出したようにまたよくササのクロワッサンを食べているが、当時に比べて焼き色は随分抑えめになった。かといって決して火入れが甘いという印象はなく、長めに焼いていたように感じられた以前の表情に比べて、潔い火入れの強さになったのかもしれない。メリハリというべきなんだろうか。それはむしろ好意的な印象。表面のカリッと感、生地の密度、たっぷりのバター。個人的にはとても理想的なバランス。

そう。去年暮れから虜になってる店のクロワッサンの持つ方向性に、僕は近いと感じた。いつか何処かで経験したことのある食感だなと思い出して、確認すべく今年になってからは最初となった足を運んだのは先月のこと。どことなく相通じる精神がクロワッサンから伝わって来た。「やっぱり通じる部分を幾らか感じる。気のせいとは思えないな」そう思いながら、店を出て街道を超えた路地にある公園のベンチで頬張りながら振り返っていた。
その店のクロワッサンの方が生地の層と歯に伝わってくる食感はより繊細だった。初めて食べた時よりも二度目以降のクロワッサンにその表情を感じた。まだ男性的な名残を僅かに感じた初対面当時の食感は、それ以来より細やかな表情と仕草を見せ始めるようになっていた。まるで女性的な柔らかさをも同時に併せ持つようになっていた。
バターの広がりもより内に秘めた表情。本当に焼きたて直後を味わわないと判らない、生地中心部にとどまるバターの旨味。焦らない、大人の広がり。前者の、この記事のクロワッサンはもっと男性的だ。
両者は伝わってくる粉の香りが決定的に違うものの、僕はどちらも好きなクロワッサンとして、日常生活の中に組み込んでいる。
[ Boulangerie ÇAÇA(ブーランジェリー・ササ) ]
住所:東京都渋谷区笹塚2-7-10
最寄駅:京王線「笹塚」駅下車、甲州街道の信号を横断。ソフトバンクショップ横。
営業時間:10:00-19:30
定休日:火曜日(ほか不定休あり)
住所:東京都渋谷区笹塚2-7-10
最寄駅:京王線「笹塚」駅下車、甲州街道の信号を横断。ソフトバンクショップ横。
営業時間:10:00-19:30
定休日:火曜日(ほか不定休あり)
タグ:クロワッサン






