2006年05月22日

東北沢/Le Pommier(1):ペシェ、ヨーヨー・オ・アナナス

14日の日曜日に東北沢のル・ポミエへ行ってきました。近所にはコンセントを初めとして何件かケーキ屋があるんですが、中でもこのル・ポミエは以前から足を運ぶ機会を伺っていたお店。昨年秋にオープンしたお店ですから、まだ真新しいです。

シェフのフレデリック・マドレーヌ氏はダロワイヨのシェフをしていた方で、当然というか、お店にはオペラもあります。ダロワイヨと変わらぬであろうオペラが399円で食べられますから、これはお得ですね。ダロワイヨで食べると473円でしたっけ。

お店の場所があるのは東北沢…、ですけど、ほとんど笹塚なんです、地元民の感覚としては。自宅から玉川上水旧水路緑道を通って大山交差点を井の頭通りに入ってすぐですが、今日は新宿での用事を済ませた後に電車で移動して笹塚駅から向かいました。今回買ったのは生菓子4点、焼き菓子1点。

もう夕方6時を回ろうかという時間でしたが、欠品もそれほどなかったように見えました。このくらいの時間に行けばさすがにほとんどの生菓子が無くても文句は言いづらいところですが、選べるだけの種類が揃っているのは嬉しいです。こういうお店を大事にしたいといつも思います。

さて、赤いファサードの綺麗なお店に一歩入った瞬間、スタッフの方やシェフのフレデリック・マドレーヌ氏の「イラッシャイマセ」という声が。自ら接客もしていらっしゃるんですね。そして、ショーケース前で屈んでケーキを品定めしだした自分に、マドレーヌ氏本人がショーケースの中のケーキの説明を(もちろん日本語で)始めてくれました。こういう機会は他のお店では一度もなかったので、ちょっと感激でした。

今回は生菓子2点、生菓子2点と焼き菓子1点の3点を、計2回に分けてエントリーしています。

というわけで、今回はル・ポミエ。

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では、以下コメントです。ちょっとヨロシク。

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○ペシェ - pecher -(¥525)

春夏の新作です。先日買った『dancyu』6月号のスイーツ特集に掲載されていて美味しそうだったので、これは絶対に買うつもりでした(笑)

ピスタチオのダックワーズ生地の土台に、淡い桃のムース、中心には桃のジュレとともに果肉があります。赤すぐりも幾つか入っています。ムースを覆うのは桃の産毛を表現したコーティング。上には飴のしずくが5点と、葉をかたどったマジパン細工。

ムース部分にある桃の味や風味は、『ネクター』というよりは『桃の天然水』といった感じ。変な例えですいません。濃厚ではなく、すっきりとした抜けの良さ、という事なんです!

ショーケース内で異彩を放つ事なく佇む様子からして、このお店のケーキは割と爽やかなラインナップなんだと思いました。このペシェも、とても爽やかで美味しかったです。桃のケーキは実は初めてなので、今後、桃を使ったケーキを食べる機会が出来た時の、自分にとっての基準になるかもしれません。

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○ヨーヨー・オ・アナナス - yoyo aux ananas -(¥475)

マカロンをヨーヨーに見立てたケーキです。だからといって、マカロンの裏に桜の大門はありません(例えが古っ!)。マカロンにサンドされてるのはココナッツのクリームと、周囲にパイン風味のクリームとパインの果肉。フルーツは季節によって変わるようですね。外観は、まるでガメラが空を飛んでるような感じです(笑)

クリームの量がハンパじゃなく多くて美味しいです。上にかかっている緑色の葉が何なのかちょっとよく判りませんが、爽やかな風味が舌の上で確認できました。

まるでハンバーガーを食べるような感覚で手に持って食べました。マカロンの食感は今まで食べたマカロンの中では一番フカフカとしていて、ほんとにパンを食べてるような感覚に近いというか。マカロンにもいろいろな食感があるんですね。美味しいです。これは食べ応えがあっていい!

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Le Pommier(ル・ポミエ)

場所:東京都世田谷区北沢4-25-11
最寄駅:京王線「笹塚」駅より徒歩6〜7分
営業時間:10:00-20:30
定休日:無休

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posted by 照乃芯 at 21:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | パティスリー(未分類) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東北沢/Le Pommier(2):タルト・タタン、クレオル・ショコラ、ショッソン・オ・ポム

ほんとはミルフィーユが多べたかったんですが、訪れた日は夕方遅めだったせいか、なかったんですよね。ただ、ヨーヨー・オ・アナナスが割と気に入ってしまったので、今度はもっと早めに訪れてみようと思っています。

では以下、コメントです。ちょっとヨロシク。

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○タルトタタン - Tarte Tatin -(¥473)

伝統的なフランス菓子ですが、一度も多べた事がなかったケーキです。偶然このお店で出逢ったので買ってみました。いい機会かなと。

ほのかにチーズのような風味がするサクサクとしたサブレ生地の上にはキャラメル色にまで煮込まれた苦味のあるリンゴ、丸く盛られたシャンティーの上にシナモンパウダー。大人向けのケーキ、といった印象。この苦味がシャンティーのおかげで中和されます。キャラメルの味はあまりしなかったんですけど、まあこんなものかなと。多べる前は、タルトタタンというのはもっとリンゴの甘さがベターっと来るのかと思っていたので、ちょっと意外な印象。他のお店のものも多べてみないとまだ判らない部分もあるので、評価はひとまず保留とさせていただきます。

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○クレオル・ショコラ - Creole Chocolat -(¥525)

今回選んだ中では唯一のチョコレート系。チョコ系はあんまりないお店みたいですね。そのせいか、ショーケースの中がとても明るく爽やかな発色で、フラウラに行った時のような心地が一瞬しました。

上にトッピングされているうちの一つは干したバナナだと判ったんですが、もう一つの氷みたいなプレートがよく判りませんでした。砂糖を煮詰めて作るんですか? なんか面白いなと思いました。表面のホロホロしたチョコの食感がいいですね。

チョコムースの中にはバナナが入っています。美味しい事は美味しいですが、ちょっと値段が張りますね…。自分の感覚としては、井の頭通り沿いの東北沢といってもほぼ笹塚扱いなので、500円を超えるケーキがいくつもあるとシンドイです。もう一声っていう印象。せめて473円くらいで(笑)

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○ショッソン・オ・ポム - Chausson aux Pommes -(¥221)

焼き菓子を一ついっときます。やっぱりお店の名前がリンゴだけあって、ショーケースの上のショッソン・オ・ポムが美味しそうでしたので、一つ買ってみました。

生地はもう少し塩気がある方が好きですが、普通に美味しいのではないでしょうか。生地の上に塗ってあるバターもいい焼き目がついていて美味しいです。先ほどのタルト・タタンに使われていたリンゴに比べれば苦味はあまりないものの、甘さは控え目です。値段も、まずまずお手ごろなんじゃないでしょうか。

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Le Pommier(ル・ポミエ)

場所:東京都世田谷区北沢4-25-11
最寄駅:京王線「笹塚」駅より徒歩6〜7分。井の頭通り沿い、北沢中斜め前。
営業時間:10:00-20:30
定休日:無休
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posted by 照乃芯 at 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | パティスリー(未分類) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

東急フードショー/Gateaux de Voyage(9):クレマン・ブリュット、窯出しパイカスター

20日の土曜日にプランタン銀座の『ビゴの店』で買い物をした直後にカミナリと激しい雨に見舞われてしばらく足止めを食ってしまい、随分と時間が押してしまったのですが、カバンにいつも忍ばせている雨ガッパレインコートで難なく駅に戻り、山手線で渋谷に戻ってガトー・ド・ヴォワイヤージュに寄っていきました。プランタン銀座にもあるんですけど、ビゴで意外と沢山買い物をしてしまったので、一旦渋谷へ戻りました。戻ったけど、やっぱり渋谷でまた買い物をしたわけですが(笑)

ガトー・ド・ヴォワイヤージュはブールミッシュの焼き菓子部門なので、生菓子は数が少ないし、いつもそれほど大して期待はしていないのですが(笑)、あちこちお店を巡っていてちょっと御無沙汰してたので、買ってみました。

この他、毎度お馴染みの釜出しパイカスターも2つ買っていきましたが、これは以前何度もエントリーしているので、非常に簡単に写真と一言コメントで失礼致します。かれこれ9回目くらいですが、エントリーしてない時もあるので、実際はもっと食べてます(笑)

では以下コメントです。ちょっとヨロシク。

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○クレマン・ブリュット - Cremant Brut -(¥441)

アルザス地方のスパークリングワインを使用したムースの下には、苺のクリームを挟んだピスタチオのビスキュイ。このビスキュイの中にはフランボワーズっぽいコンフィが一緒に練りこまれているように見えます。

ムースの上はフランボワーズらしきジュレでナパージュされてます。上に載っているフルーツは以前オーボンヴュータンのバルケット・オー・セゾンでも見た事があるんですけど、未だに名前が判りません(後日調べたところ、どうやら、ほうずきのようですね)

なんか、味が臭いというか、このフルーツはあんまり好きな味じゃありませんでした。。。名も知らないうちに嫌いになってしまったフルーツ。そういう意味ではとても印象的です。

緑色の葉っぱは、これもよく判らなかったので食べませんでした。アールのついたホワイトチョコのプレートも載っています。別にこのケーキには、上に載っているものは全部いらなかったんではないでしょうか。ムースはしっかりとお酒が効いていて、これからの季節の大人向けケーキといった印象です。

甘いものを食べていると、イヤな事も少し忘れられるような気がするので、有り難いです。だからケーキを食べてるわけではないんですけどね。久しぶりにオーボンヴュータンの洋酒がバッチリ効いたケーキにガツンとやられたい気分です…。

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○窯出しパイカスター - Pie Castard -(¥210)

久しぶりに食べます。2ヶ月ちょいぶりくらい?

相変わらず渋谷東急フードショー店は黙ってても行列が出来ます。焼き上がってもすぐに売れてゆくので、ほんとに焼きっ放し系です(笑)

このフロアで行列が出来るのはこのお店か隣のアンデルセンくらいでしょうか。渋谷に戻ってくる前に訪れたプランタン銀座店は逆に閑散としていたくらいです。

何度も書いてしまう事なんですが、他のお店のケーキよりかなり「オヤツ」的感覚で食べるシュークリームです。コンビニのシュークリームも、昨今では、なかなかのレベルのものが出てきていますが、もう少し洋菓子屋っぽさを味わいたいけど、できるだけ安く、というニーズにはピッタリとハマるのかもしれませんね。

ま、またしばらくしたら食べるかもしれませんが、どうなるでしょうか。さすがに、ちょっとマンネリ化してる気持ちが自分の中にあるので、ちょっと長めにインターバルをとろうかな?
posted by 照乃芯 at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | パティスリー(未分類) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

代官山/Patisserie MADU(1):マディ風イチゴのショートケーキ、フレジエ

21日の日曜日、湘南へ写真を撮りに行った帰りに新宿伊勢丹へ立ち寄って買っていきました。

伊勢丹に到着したのが19時45分という際どい時間でした。地下通路を猛烈な早歩きで歩き抜けていきましたが、何とか間に合いました。しかし、当初の予定であったマ・パティスリーのルミュー(〜5/23)では、すでに目当てのミルフィーユは売り切れていたようで(当たり前ですよね…)、早歩きまでしてせっかく来たのだから何か買おうと思ってブラついたらマディのショーケースに目を惹くケーキがあったのでココに決めました。

フラウラの桜井シェフが勤めていたお店として知っていましたが、ケーキを食べるのは今回が初めて。こちらのエントリーでは非常にオーソドックスな定番ケーキを紹介しています。いつも選んでるんですけど、もうしばらくこのシリーズは続くような気がします。そろそろエクレアなどをシリーズに加える予定になっています。

では以下コメントです。ちょっとヨロシク。

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○マディ風イチゴのショートケーキ - Madu's Special Short Cake -(¥525)

結構大きいケーキです。ショートケーキは、いつもどのお店へ足を運ぶ時にも必ず買うケーキ。シャンティと重なる側にはたっぷりとフランボワーズのシロップが打ってあります。美味しそうです。

裏側には細かいナッツがまぶしてあります。全体の形は丸っこくて、可愛いですね。上部のシャンティにはチョコプレートが付いています。シャンティは結構しっかりと甘いようです。粗目のジェノワーズの間に挟まれているシャンティの中のイチゴは割と大きめで、ざっくりと食べ応えがあります。食べ易いショートケーキですね。

名前は「Madu's Special Short Cake」と銘打っていますが、味そのものは正直、やや普通な印象でした…。前日に食べた『ビゴの店』のショートケーキの方がコストパフォーマンス(¥339)の点でも味の点でもインパクトとしてはずっと上でした。

では、何か解決策はないのだろうか?…というところで、さあ、問題は次なんです。

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○フレジエ - Fraisier -(¥483)

アン・プチ・パケのエントリーで紹介したフレジエが、マディのフレジエにそっくりだなーと前から思っていたのですが、味はどれだけ違うのか試したくて買ってみました。

どこら辺が似ているかというと、まず全体の大きさや高さ。大きめのイチゴを使っている点。そして、上面をイチゴのジュレで覆っている点、スポンジがピスタチオ風味である点などです。一瞬見間違えるほど似ているんです。

上面の色鮮やかな赤が印象的。すぐその下にあるのはピスタチオクリームです。フラウラではこの部分はホワイトチョコのプレートでした。この処理は、下のピスタチオ風味のスポンジに染みないようにという配慮ですが、これはフラウラのフレジエ(ショートケーキ)と全く同じやり方。ただ、クリームを使うかチョコプレートを使うかの違いです。

上部は、ハーフカットのイチゴの左右に、ショートケーキで使われていたのと同じチョコプレート。右にワンポイントでピスタチオのハーフカットが一つ添えられています。

スポンジの間に挟まれたバタークリームも、とても分厚くとってありますし、コクがあって美味しいです。全体的に大きさを感じさせますね、これは。

表に見えている、イチゴの先端をカットしたと思われるものはデザイン的なものでしょう。実際にフォークを下へ入れると大きなまるごとイチゴにぶつかります。しかも、この大粒のイチゴはなんと2粒も入っています! このボリュームはキテます!!

はっきりいって、先ほどのショートケーキよりもこちらのフレジエの方が数段美味しいです。価格からいっても断然お得です。ショートケーキに\525払うのなら、迷わず\483のフレジエをオススメします。フレジエの特徴であるピスタチオの風味は全然強くないので、苦手な人でも十分味わう事が出来るのでは?

さて、ではかつてマディのシェフだった桜井シェフのフラウラのフレジエ(ショートケーキ)とどっちが美味しいか…と言われると本当に悩みますが、今日現在でいえば………自分はマディのフレジエをイチオシしてしまいます(>_<)

ただ、これは食後感に依るところもあるかと思われますので、もし仮にマディの直後にフラウラのフレジエ(ショートケーキ)を食べていたら、その印象は逆転していたかも知れません。難しいところです。

ちなみに、フラウラのショートケーキは名前こそ「ショートケーキ」で店頭に並んでいますが、実際には完全なフレジエタイプですので、実質フレジエとして扱っていいのではないかと思います。ラ・ヴィ・ドゥースのようにフレジエといいつつ完全なショートケーキを出してるお店もありますし。ま、いろいろなんですね。

一方、冒頭に挙げたアン・プチ・パケのフレジエも、もちろん美味しいです。ただ、都内在住者にはいささか遠過ぎるので、足代が痛いところですね。頻繁に買いに行けるわけではないと思いますので、そういう事情を抱える方はマディのフレジエで十分だと思いますし、これがあれば当面困らないでしょう。

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Patisserie MADU(パティスリー・マディ)

場所:東京都渋谷区恵比寿南3-3-8
最寄駅:東急東横線「代官山」駅より徒歩5分
営業時間:9:00-20:00(L.O.19:30)
定休日:月曜(翌日が祝日の場合は営業)

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posted by 照乃芯 at 02:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | パティスリー(未分類) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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