
先月のカーヴァンソン、パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥに続くパティシエールのシリーズ第3弾は駒込のル・プティ・ボヌール。駒込もなかなかお菓子屋が多く、トロンコーニとか一度行ってみたいお店がいくつかあったのですが、その中から今回はこちらのお店に。
駒込駅東口下車、徒歩5分くらい。2006年3月にオープンしたお店で、新しいですね。ちょうど一年が過ぎたところですか。
先に挙げた2店、あとは地元の幡ヶ谷にコンセントがありますが、それらを含めて、足を運んだことのあるパティシエールのお店の中では一番優しい味わいのするパティスリーじゃないかと思います。パティシエールっていうとこういうイメージだなっていう印象はきっと漠然と皆さんの頭の中にあるかと思うんですが、そういう意味ではそのまんまの印象のお店でした。
今回は先日の土曜日に出かけました。生菓子4個、焼き菓子2個、ヴィエノワズリー1個を買いましたが、焼き菓子は翌日食べることに。

緑のファサードが目印のこじんまりとしたお店。駒込駅東口の改札を出たら右に出ます。アザレア通りという商店街をまっすぐ進み、蔵王ラーメンの所を左へ。広い通りに出て信号を渡ってすぐ。
ベーシックなお菓子が中心のラインナップで、やや小振りなケーキが並んでいます。価格は300円台。ロールケーキな1カットから買える気の効いたショーケース。こちらのお店でもスタンプサービスがあって、500円で1個、手書きのハートマークを付けてくれます。20個すべて埋まると、そのショップカードは500円分の商品券として使えます。
「小さな幸せ」という意味のル・プティ・ボヌールは素材に着目した作り。パンは「こだま酵母」というものを使っているそうで、世界遺産である白神山地の腐葉土から分離、選抜された野生酵母だそうです。「皮は薄めで内層がふんわりしっとり」しているということです。どれも優しい作りになっていて、パティシエールの優しさがお菓子の中に込められています。接客してもらっただけだけど。
素材の持ち味を素直に生かすにはベーシックなお菓子が一番引き立つのかもしれません。その点で、ル・プティ・ボヌールのお菓子はすごく素直な作り方に徹していると思いました。素材の新鮮さだとかを意識したお菓子屋といってすぐ頭に浮かぶのは例えばラ・テールあたりですが、卵の持つ魅力の一面をうまく表現していることに関してはル・プティ・ボヌールは一歩秀でてるんじゃないかという印象を持ちました。今後はもっと種類が増えてくれると嬉しいですが、スタッフの人数は多くないようなので、あまり贅沢は言えないかな。

○シューパリジェンヌ - Chou Parisienne - (\230)
シュー・パリジェンヌは、お店でイチオシのお菓子。砂糖をまぶした表面に、側面はナッツのダイス。サクサクしたシュー皮と、非常に優しい味のカスタードはシャンティーと合わせたもの。
大きさは小振りながらも、落ち着く味わい。硬いか柔らかいか、どちらかに偏りがちなシュークリームにあって、ル・プティ・ボヌールのシューパリジェンヌは、自分には理想的な加減でした。
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Le petit Bonheur(ル・プティ・ボヌール)
場所:東京都北区中里1-11-4
最寄駅:山手線・南北線「駒込」駅東口より徒歩4〜5分。
営業時間:平日/10:30〜20:00 、土日祝日/10:30〜19:00
定休日:月曜日(他月1日)
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