先日タダシ・ヤナギ八雲店に行った時に通りかかったのがベルアメールの八雲店でした。近いうちに行きたいなと思っていたところ、偶然先週末にフードショーへ立ち寄ったら出店していたので、前から気になっていたショコラ・ミルフィーユと、春に出た新作との事で店員の方にオススメしていただいたジュレカフェを買いました。
--------------------------------
以下コメントです。ちょっとヨロシク。

○ミルフィーユ・オ・ショコラ - Mille Feuille au Chocolat -(\483)
ほろ苦いサクサクのブラックココア入りパイ生地に、クーベルチュールをたっぷり混ぜこんだ濃厚なカスタードと、まろやかなカスタードクリームをサンド。…という解説です。
かなり背の高い。大きなミルフィーユ。食べる前からブラックココアの苦い風味が伝わってきます。上面はナパージュされてるんでしょうか。粉砂糖が斜めに振ってあります。見ての通り、重厚な見た目と味です。苦味が深く、美しい。まさにベル・アメール(美しい苦味)ですね。ショコラティエでもこれほどのミルフィーユが食べられるのは驚きました。フィユタージュも実にサクサクで、フォークだけで切り分けるのは大変。…デザートナイフが欲しいのはヤマヤマなんですが、下北沢『ban bana』の「すだれBOX」に合う大きさのものがなかなか見つかりません。もうしばらくの辛抱です。
ショコラのミルフィーユといえばリュー・ド・パッシーがやっていたと思います。3月に行った時は「ショコラ」ではなく「イチゴ」でしたが、おそらく季節によって変わるのだろうと思うので、今度折を見て食べ比べをしてみようと思っています。今回見送ったエクレール・ショコラも、両店のものを食べ比べしてみると面白いかも。
チョコそのものという部分ではさすがにショコラティエで出すチョコには適わない面もあるでしょうが、長島シェフはいい素材をいかに使うかを追求される方なので、何かキラっと光るものを見せてくれるのでは…と期待しています。
八雲(都立大学)のベルアメールと、学芸大学のリュー・ド・パッシー。ショコラ、あるいはショコラとコーヒーを扱うお店としてはどちらも素晴らしいお店だと思うので、選ぶのに悩みますね。しかも、ここにタダシ・ヤナギ、自由が丘にはパリセヴェイユも加わってきますから、これは大変です(>_<)

○ジュレ・カフェ - Gelée Café -(\399)
ティラミスをイメージした3層のコーヒーゼリー。マスカルポーネ・クリームとコーヒーのハーモニーです。上面には砕いたナッツが散りばめられています。これは新作だそうです。もう一つ、タルト・ショコラ・フリュイだったかな? 新作が隣にもありました。
ま、これはすごく普通な感じです(笑)
マスカルポーネの風味はそれほど強くなく、あっさりと食べ易い印象。
--------------------------------
Chocolat BEL AMER(ショコラ・ベルアメール)
住所:東京都目黒区八雲1-4-6
最寄駅:東急東横線「都立大学」駅下車、徒歩2〜3分
営業時間:10:30-19:30
定休日:不定休
--------------------------------
--------------------------------
今回の総評:悩めるショコラ
渋谷から続く東横線沿線はショコラの激戦区ですね。ショコラティエもあれば、香りを自在に操るパティシエもいれば、素材を巧く使う技巧派もいれば、イデミやアルノー・ラエールの流れを汲む濃厚なショコラやムースを使ったケーキを生み出すパティシエもいる。これは悩みますね。気分に合わせて、という足の運び方がこの上なく贅沢に思えてきます。