…ゴセキには悩みどころが一つあります。途中の信号を渡ったところに「いせや」があるからです。井の頭恩賜公園入り口にもある、あの焼き鳥屋さんです。こっちにもあるんですね。あの店の前を通るたびに「ちょっと一杯やってこうかな…(しかも、大人っぽく立ち飲みで)」という誘惑にかられるんです。焼き鳥が食べたくなるんです(>_<)
今回はグっと我慢してその先へ足を伸ばしました。帰りは井の頭恩賜公園でカモやカメやコイを眺めていきました。なんか独り傷心ツアーみたい(笑)
吉祥寺に来る時はいつもこのコース。吉祥寺駅へ戻るのではなく、公園を通って、井の頭公園駅から帰っています。
ゴセキはタルト菓子がショーケースの半分以上を占めているように見えるほどタルトが多いお店です。イートインのスペースはかなり広め。焼き菓子は…それほど多くないように見えました。これは、まあタルトが多いから別にいいじゃないかな。
というわけでゴセキ。

○タルトレット・オー・フレーズ・リュバルブ - Tartelette aux Fraises Rhubarbe -(\546)
新作です。リュバルブって実はそのままだと美味しくないそうですね。食べた事がないのでどんな味なのか知らないのですが…。そんな予備知識を持っていたせいか、一瞬たじろぎましたが、とにかく新作であるという点と、似たようなタルトがいくつか並んでいたので、ちょっと高級そうなやつを選んでみました。
大粒イチゴの周囲を小粒なイチゴのハーフカットが8片並んでいて、その上をザックリとジュレでナパージュ、ピスタチオの刻んだものを散らしてあります。こいったタルトには、下にカスタードを持ってきたりするものもありますけど、自分はジャムだとか、シンプルにしてくれる方が好きです。タルト生地とフルーツをつなぐものがカスタードだと一味余計なものが入りこんでしまうように感じます。
パートシュクレはしっかりと焼きこんであります。中にはオレンジ風味の薫るアーモンドクリーム。イチゴの下にあるジャムがリュバーブでしょう。非常に繊維質な、茎みたいな印象がありますね。野菜っぽい。野菜なんですか?
美味しい事は美味しいです。特別、すごい仕掛けがあるわけではないですが、とにかくホっとします。タルトはホっとする。今はそういうお菓子が食べたい。唸るような凄さを感じさせてくれなくていいから。ホっとさせてくれるだけでいい、そんな優しいお菓子に逢いたい。
ケーキの上に乗ってる紙チップって、無類のケーキ好きな皆さんはどうしてるんでしょうか。自分は缶ケースに保管してるんです! 収集癖があるので。王冠集めてた子どもでした。。。
こちらのタルトは、いささか値が張りますが、他にイチゴを使ったタルトがもっと安い値段であるので、二度目はそちらでいきたいですね。リュバルブを使ったり、イチゴもいいものにしたり、タルトによって生地の配合などを変えたりしているそうですから、何かと値が張ったんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○クラフティ・オ・ミルティーユ - Clafouti aux Myrtilles -(\368)
ブルーベリーを使ったタルトレットです。こちらは良心的な価格。
落ち付くわ…これ。
なんでこんなにタルトが食べたかったかというと、前の週末(6/17)に高幡不動のパティスリードゥ・シェフ・フジウでタルト・ペイザンヌやアルカザールといった優しい焼き菓子を食べたからなんです。ほだされたというか何というか。優しくされたい時に焼き菓子っていうのは合うもんだなー…なんてシミジミと。生菓子が食べにくくなる時期でもあるし。
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Patisserie Salon de The Goseki(パティスリーサロン・ドゥ・テ・ゴセキ)
場所:東京都武蔵野市御殿山1-7-6
最寄駅:京王井の頭線/JR中央線「吉祥寺」駅より徒歩7分
営業時間:10:00-20:00
定休日:木曜日
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