2006年05月16日

江田/Un Petit Paquet(1):いちごのミルフィーユ、タルト・フレーズ

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去る4月22日土曜日の昼過ぎ、横浜の江田にあるアン・プチ・パケに行ってきました。やっと来れた!…っていうか、やっとアップ出来た!と言った方がいいかも(笑) 気付けばもう5月です。遅くなってしまいました。前からずっと行きたかったお店だったのですが、3月に行く予定が伸びてしまって4月22日になってしまいました。こちらの評判は以前から聞いていたので、ネットでいろいろ情報を収集した上で、満を持しての出陣です。

今回は京王井の頭線で渋谷まで150円、渋谷から田園都市線で「あざみ野」まで240円、東急バスで「みすずが丘」まで210円(都内と一緒で全区間同一運賃、前乗り先払い式です)。東急バスは都営バス同様、バスの一日乗車券を500円で販売しているので、3月頃に東急バスのみでアン・プチ・パケへ行くルートを立てましたが、時間がかかってしまうため、今回は素直に電車を乗り継ぐ事にしました。それでも都心からは結構な足代が付いてしまうのは仕方ないところですね…。往復代で都内のお店なら400円台のケーキが3つ買えてしまう部分をいかに納得させるか、という部分。

最寄駅は江田なんですけど、坂が多いらしくて、多くの方が江田ではなく一つ手前の「あざみ野」で下車して、そこからバスで行かれるそうですね。なので、自分もその通りのルートを辿る事にしました。改札を出て右にバス乗り場があるので、2番乗り場からバスに乗っていきます。2番乗り場から乗るバスは大体みすずが丘を経由するので、大丈夫だと思います。

どこの通りも、今はキレイな花が咲いていて、アン・プチ・パケのお店の前もキレイです。非常に可愛らしいお店。入り口にはコブタが…。

そう頻繁に来れるお店ではありませんので、思いきって6個も買っていきました。持ち歩き時間を1時間半と告げたのですが「1時間まで」と言われたので保冷バッグを買ってテイクアウトしました。これはちょっと緊張しますね。一度ここで保冷バッグを買ったら次回からは持参した方がいいかも(笑) それか「1時間」と告げてしまうか。

6個、ということでちょっと長くなってしまうため、今回は2個ずつ3回に分けてエントリーしています。これからは、こういう感じでアップしてゆく事になると思います…。

というわけで、長らくかかってしまいましたが…アン・プチ・パケです。

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では、以下コメントです。ちょっとヨロシク。

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○いちごのミルフィーユ - Mille Feuille aux Fraises -(¥440)

とにかく大きいです。2層のミルフィーユですが、大粒の苺をふんだんに惜し気なく使ってあります。サンドされたムースリーヌの中に分厚くスライスされた苺が入っています。カラメリゼされた生地の上部に粉砂糖のパウダーが左右に振ってあり、中央には、ムースリーヌに挟まれたものよりもっと分厚くスライスされた苺が乗って、ナパージュされてあります。ショーケースで見た瞬間、そのボリュームに「すごい…」と感じました。

カスタードはしっかりと甘く、大量の苺が挟まれているにもかかわらず、生地は割とサクサク感が消えていませんでした。食べ応え十分です。

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○タルト・フレーズ - Tarte Fraise -(¥420)

分厚いアーモンドのタルト生地の上に4粒の大きな大きな苺。その上にはフワフワしたバニラ分の多めなカスタード、1/4くらいにカットされたピスタチオが刺さって、その周りにシナモンパウダーがかかっています。ジャムでたっぷりとナパージュされた苺の周辺には甘さ控え目(カカオ分60〜70パーセントいった印象)の菱形にカットされたチョコレートプレートが3片ほど貼られています。

…ほんとに苺が大きいですね。これだけ大粒の苺を贅沢に乗せたタルト・フレーズは…幡ヶ谷のコンセントのタルト・フレーズなんか、近いイメージがあるような気がします。

タルト台の裏には、特に滑り止めのジャム等は塗ってありませんでした。生地は特に固すぎず、美味しかったです。そして、苺の間に隠れるようにして、中にもカスタードがあります。

…このタルトに使われているカスタードは、さっき書いたようにどちらかといえばバニラ分多めで、先ほどのミルフィーユの時に使っていたカスタードとは味が違いますが、シナモン・パウダーの風味を除けて味わった上で、わずかにレモン風味を感じるような気もします。きっと何か一味加えられているように思います。

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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ) 

住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅西口バス乗り場から、あ73系統(2番乗り場です)の東急バス「�山スポーツガーデン行き」などで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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posted by 照乃芯 at 02:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | アン・プチ・パケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

江田/Un Petit Paquet(2):マント・ショコラ、タルト・バナーヌ

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○マント・ショコラ - Menthe Chocolat -(¥380)

フレッシュなミントのムースの中にチョコレートのムースが入ったケーキ。先週、タダシ・ヤナギで買った新作ブリーズ・ア・ラ・マントがなかなか美味しかったので、ミントを使ったケーキを買ってみました。

ナパージュされた上部には可愛らしいミントの葉が一枚敷かれています。写真で確認した時は、周囲の褐色の線は器なのかと思っていたましたが、これはどのケーキにも貼られている透明のシートの内側に、チョコを丁寧に一列ずつ塗ってあるようです。剥がしてみて驚きました。シートとチョコはゆっくりと剥がせばきちんと分離しますが、急いで剥がすとカステラのシートみたいな事になりそうです。。。

このチョコレートがムース全体の体型を支えています。すごく繊細ですね、これは。土台にはショコラ・ビスキュイです。

やっぱりチョコとミントの相性はいいですね。これもなかなか美味しいです。

"前歯の上歯茎の辺りにヒンヤリと残る"ミントの風味がいいですよ。

タダシ・ヤナギのブリーズ・ア・ラ・マント同様、特に飛び上がって唸るほどすごい発見があるわけではないですが、普通に美味しいです。これはもしかしたらもっと冷やした方が、チョコのパリパリ感やミントのヒンヤリ感が出ていいかも知れませんね。テイクアウトで購入を考えていらっしゃる方は、是非この点をご一考ください。

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○タルト・バナーヌ - Tarte Banane -(¥380)

「季節限定 今だけ!」のケーキだという事で(笑)、買ってみました。さっきのガトー・フレーズなどもそうですが、小振りといえば小振りなんだけど、高さがあるというか、丸っこいんですよ。だから、何故かそれほど小さく見えないのです。

このバナナはキャラメルでソテーしたものを使ってあり、やっぱりしっかりと分厚いです。土台はアーモンドタルト。バナナの上にはこれまたたっぷりとナパージュ。バナナとタルト台の間にあるカスタードはこれまでのものと同じですが、バナナの風味があるせいか、これはこれでまた違った雰囲気を感じさせるカスタードに見えたりする。

実はバナナを使ったケーキは、ケーキの食べ歩きをするようになってからは、初めてかも知れません。バナナのせいか、全体は小振りだと思うんですけど、結構胃が膨れる感じ。

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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ) 

住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅西口バス乗り場から、あ73系統(2番乗り場です)の東急バス「�山スポーツガーデン行き」などで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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posted by 照乃芯 at 02:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | アン・プチ・パケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

江田/Un Petit Paquet(3):ガトー・フレーズ、フレジェ

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○ガトー・フレーズ - Gateau Fraise -(¥400)

いつものショートケーキ・シリーズです。今回、苺を使ったケーキを沢山買っています。もうしばらく苺が続きますが、ご了承ください。

これもまた苺が大きいです。ジェノワーズもシャンティーも分厚くとってあり、コアントロー・シロップをたっぷりと含ませてあるとの事です。上部のシャンティーの上には粉状にしたジェワーズが振ってあります。

このガトー・フレーズもしっかりと甘い方だと思いますが、ジェノワーズに含ませたコアントロー・シロップの余韻がおよそ二口後くらいにフワっときて、ほんのりイイ感じです。この時間差が溜まりません(>_<)

とても好きなショートケーキです。「口の中に余韻」という特徴は、マント・ショコラと通じるような気がします。アン・プチ・パケのケーキというのは余韻のケーキ、なんでしょうか?…さきほどから何となく、この「余韻」というキーワードを頭の片隅に置いてケーキを食べてる自分がいます。

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○フレジェ - Fraisier -(¥440)

「季節限定 今が旬!」のケーキだという事で(笑)、買ってみました。長さはそれほどではなく、よく見ればレピキュアンとかといい勝負って感じなんですが、やっぱりこれ高さがあるんですよ。だから、結構大きく見えるんです。特にアールを付けたデザインは見当たらないケーキであっても、共感覚として全体が丸い。角がないんですね。四角いケーキだけど丸いんです。

丸くしてないのに、丸く見えるケーキを作れる及川シェフ。


ここですよ。

ショーケースで見た限り、アン・プチ・パケのどのケーキにもこのような特徴が見られました。ほんとに丸くしてしまうほどアールは付けていないと思います。むしろ、チョコプレートの飾りを湾曲させた時ほどかえってシャープに見える。独特ですよね、そこら辺は。

そして上部が鮮やかな赤い苺のジュレ、ピスタチオのビスキュイにバタークリームを挟んでいて、四角くて高さがあるという全体のデザインは、マディのフレジェにとてもよく似ていると思います。…っぽい感じがしますね。ただ、使っている苺の大きさではアン・プチ・パケに軍配が上がるかも。

ビスキュイはピスタチオですが、アン・プチ・パケにはピスタチオづくしのケーキがあるそうですね。今日は見なかったのですが、割とピスタチオを使う頻度が高いお店なのでしょうか。

更にピスタチオのビスキュイの上にあるバタークリームとの間に苺のシロップが打ってあります。苺をたっぷり堪能させてくれるという意味では、フラウラの苺を使ったケーキ各種、エーグルドゥースのシャンティー・フレーズ、プレ・ドゥ・ラ・リヴィエールのショートケーキと並ぶ強力なラインナップを形成するローテーションが組めそうです。

そんなケーキだから、フォークを下まで挿すのが大変です(>_<)

大きな大きな苺をふんだんに使ったケーキが印象的でしたが、今回選んだケーキはどれも期待とウワサに違わぬ美味しいケーキでした。

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今回の総評:「余韻のケーキ」

今回はショーケースで苺を使ったケーキが目をひいたため、苺づくしなラインナップになってしまいました。もう少しバラエティに富んだ構成を想定していたのですが、まあ最初の来店なので、こんなものかなと。やっぱり苺の使い方は大胆ですね。もう、大粒の苺を堪能させてくれ!という方は、アン・プチ・パケに行くのが一番いいんじゃないでしょうか。

ところで、今回の総評は「余韻」について。さきほどのフレジェも、食べ終わった後に、ピスタチオのツンとした風味がかすかに余韻を残すんですよ。この余韻が程よいのです。アン・プチ・パケのケーキはどうやら「余韻」がヒントかも知れないなと思い始めています。

そして、しっかり甘いのが好きな自分には十分満足できる味でした。価格帯もなかなかだと思います。晴れてこのお店もセレソン入りを決定致しました。ただ、月一リピ、というわけにはいきそうもありません…。何分、足代がかさむので、季節ごとのリピで自分としてはお願いします。という事で、このコメントを閉じたいと思います。

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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ) 

住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅から「あ73系統」などの東急バスで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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posted by 照乃芯 at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | アン・プチ・パケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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