先だって、渋谷からの帰宅途中に富ヶ谷のミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマに立ち寄りました。近所といえば近所なので、よく通るんですが、目当てのお菓子が売り切れていることが多く、なかなかタイミングが合わなかったんですが、今回はドンピシャでした。
○ディアブル - Diable -(¥315)シュー皮からクリームまですべてがショコラという、ショコラづくしのシュークリーム。ショコラトゥリーらしいケーキです。
でも、単に色付けをしてるというわけではなく、シュー皮はちゃんとチョコの味が伝わってきます。美味しいです。クリームもしっかりしてていい。決して大振りではありませんが、これは早く売り切れても仕方ないなと実感。
1/17にオフィシャルサイトがリニューアルされていました。…ウェブサイトの存在は有り難いですが、数あるパティスリーやショコラトゥリーのウェブサイトは、見た目は非常に綺麗なものの、いささか作り方や魅せ方に工夫のしどころが見当たらず、トップのフラッシュで絵を流すくらいのことしか出来ていません。見栄えばかりに頑張り過ぎてサイトとしての中身が薄かったり…。この作り方については、不思議なくらい似たようなサイトが多いです。多くのポータルサイトやニュースサイトがテンプレートを持つように、ケーキ屋のサイトなどでもテンプレートを持っていいとは思いますが、右にならえ状態が目立つので、もう一工夫欲しいなと。制作会社も、もっとアイディアを提案していいと思うんですが、まだまだケーキ屋さんのサイトは多いとは言えないから手探りな部分もあるのかな。
のみならず、商品の掲載についても決して十分とはいえず、新作の発表などをウェブですぐさま公開するからこそウェブサイトの効果があるのですが、活かしきれていないサイトがほとんどです。中にはブログなどを設けてリアルタイムにスタッフの声を届けるお店もあるんですが、それは比較的小さな規模のケーキ屋さんに限られるんですよね。忙しさの中ですごく頑張ってらっしゃると頭が下がる思いですが…。
おそらく綺麗にデザインされたサイトを持つ大手(というか有名店)の多くが、制作会社には最初のデザインとコーディングのみ発注して、月々の更新作業などはオプションとして付けていないのだと思います。付けていたらあそこのサイトやあそこのサイトも早くテンプレ状態を改善していなければいけないはずですから(どこのお店かは申しませんが)。
更新作業まで、となるとケーキなどの場合絶対に新作ケーキの撮影も必要ですし、更新の契約自体毎月(ケーキ屋の場合は新作を出してくる季節ごとといった感じでしょうか。そうなると、新作や目立った臨時出店でもない限り、更新のない月も出てくるはずで、コストに見合わないという結論に導かれるオーナーも少なくないかも知れません)お金がかかってくるけど、職人さんたちの日頃の忙しさを客として傍目に感じるだけに、きちんとしたサイトを持つなら、更新作業も預けた方がほんとはいいんですよ…。そういう部分にまでお金を出せるかどうかという話になっちゃうとは思うんですけど。
製造スタッフに比べれば多少なりとも時間があるかも知れない販売スタッフの子にウェブサイトの編集スキルまで要求するのは無理でしょうし(説明文のテキストを打つくらいなら出来てもコーディングまで要求するのは無謀でしょ?)、そんな必要もありませんね。知らない人が下手にいじってソースを書き換えてしまってテンテコマイになるより(こういう風にケチが裏目に出る企業ってありますよ)、プロに任す、「餅は餅屋」でやった方が結果として精度の高い仕事になります。せっかく綺麗なサイトを開設したのに、ケーキ系のブログを検索した方がマシということになっては意味がないですからね。素人に食われる危険があるというのはこういう部分を指します。何もサイトがなくたって、美味しいものは口コミで広がりますから、無理に作る必要もないんですけどね。要はお店が店舗以外にお客さまとの間を繋ぐコミュニケーションツールを欲しがってるかどうか。
ま、それはともかくですよ、テオブロマは伊勢丹新宿店のサロン・ド・ショコラにも出店してますし、東急フードショーTHIS WEEKでも現在出店中です。