2006年03月04日

広尾/La Precieuse(1):シュー・ア・ラ・クレーム、サテュルヌ、紅茶のタルト、ケーク・オ・フリュイ、ダックワーズ

ここは自分のお気に入りになるなと感じて待ちわびていましたが、ついに来ました。外苑西通り、広尾駅から西麻布方面へ少し歩いた路地にあるお店です。新宿からだと西口ターミナルから都営バス品97系統「品川駅行き」に乗って日赤医療センター下で下車すると、斜め前がお店という分かりやすさ。

しかし。……うわあああああ。ミルフィーユ買えなかったー。モンテリマールも買えなかったー。コクシネルもぉ、という事で、今回は目当てのケーキは生菓子については全滅という有り様。焼き菓子の方は無事購入。品川と秋葉原でそれぞれ用事を済ませて経由先の東京駅でちょっとしたロスがあったため、店に着いたのは16時前。そのせいですよね。もっと早く来れば食べれたと思うんです。

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今回は初めての来訪という事で生菓子3つ、焼き菓子2つを購入。以下コメントです。

○シュー・ア・ラ・クレーム - Chou à la Crême -(¥250)

皮はしっかり焼かれていて、バニラビーンズの効いた濃厚なカスタードがたっぷり入ってます。卵も濃厚ですが、決してどちらかがどちらかを食ってしまう事なく、両立してると思います。安心しました。

本当にミルフィーユが買えなくて残念でしたが、シュー・ア・ラ・クレームでもカスタードの美味しさは十分確認できたので、特に問題はなかったと言えますね。大きさ・味ともに250円なら十分。このお店のカスタードクリームと自分の相性はかなりいいと感じました。ここは大事な部分です。

○サテュルヌ - Saturne -(¥450)

土星、とかサタンという意味ですが、土星の方かな。薄いビスキュイのような台の上にチョコレートムース。中には紅茶のブリュレ、そして洋酒に漬け込んだ…これはオレンジのピールでしょうか。言い方が判らないんですが、そういうのが入ってました。

ムースの中にあるピールの食感はムースやブリュレのそれとは対義的ですが、これだけでは舌の上での完成度が高まらない。そこへ、台の生地の食感がシャリシャリとして補佐的な関係になっているような気がしました。

一方、ブリュレ。ブリュレだけ舐めると確かに紅茶の味はしますが、上から下へ一気にフォークを入れて全体として一口食べると、決して他の味を邪魔するような強い主張はなく、溶け込み、バランサーとして地味に支えているなあという印象。これがないとチョコレートムースの甘さとオレンジピールなどの食感がうまく繋がらないかもしれないなと。チョコレートムースの持っている濃厚な甘さをうまく和らげてくれている存在でした。「つなぎのブリュレ」と呼びたいと思います。素材同士の食感が相互作用した、とても愉しいケーキですね。

総じて美味しいケーキでしたね。サテュルヌは単に見た目だけで漠然と選んでしまいましたが、大正解のケーキでした。何個か買う時にいつも入れてしまいそうな感じ。

○紅茶(と?)のタルト(¥440)

なんか紅茶が続きますが、紅茶好きなんです。あ、でも、上のサテュルヌに紅茶のブリュレが入っていたのは食べてから気付いた事です(言い訳)。

紅茶のムースの中に果物が入っているのですが、何だったのか失念。ついでに名前の途中も失念してます。申し訳ありません(高嶋政伸@ホテル←古い!)。

生地はパイ生地が何層にも重ねられたものでしょうか。こういう生地もアリかなと思いました。美味しいですね。先ほどシュー・ア・ラ・クレームのところでも書いたように、本来ならミルフィーユで確かめたかったラ・プレシューズの「生地」と「カスタード」の美味しさですが、生地についてはこのタルトでひとまず確認できたのでまあ良かったです。

○ケーク・オ・フリュイ -Cake au Fruits -(¥210/1カット)

最初はホールで買おうかと思ったのですが、店に入って選んでるうちに気が変わってカットしたものを買いました。袋を開けると、ラム酒の香りがハッキリ伝わってきますが、食べた時は特に強い感じはせず、食べやすさがありました。大きさは、イメージではあと少しだけ大きいかと思っていたのですが、別に小さいという事もないですね。

そして、これは完全に好みの問題ですが、僕はもっとバッチリとラム酒が効いていても構いません。多分、先月オーボンヴュータンのケーキを食べたせいじゃないかなと。こういうケーキちょっと頭をクラクラさせてくれるくらいを求めてる自分がいるらしい。うどんは薄い方が好きなんですけど、ケーキはしっかり甘いもの方が自分は好きなようです。

ケーク・オ・フリュイとしての評価は、まだもう少し他所の店のものを食べてからにしようと思います。もちろん美味しかったですよ。ただ、ルコントとかも食べてみたいので…。次回はホールで買おうと思います。

○ダックワーズ - Dacquoise -(¥190/1こ)

ダックワーズ、というのは実は初めて食べるお菓子なので興味津々でした。触った感じでは結構硬いのかと思ったら、噛んだ瞬間に簡単に歯が入っていったし、むしろしっとり。これがダックワーズとして正しい食感なのかどうかは全然判らないので、いい悪いは述べません。

中はアーモンドバタークリームですかね、これは。ダックワーズというのがこういう美味しいものだとは知りませんでした。大きさとかはどうなんだろう。これが標準的なのかな。分厚くて歯触りが愉しいです。ただ、他所のお店でも買ってみるつもりなので評価は次回に回したいと思います。

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(今回の総評)
絶対行くぞ、と決めてかかった分、当日はいろいろと波乱含みな展開で少々いさめられた、といった印象がありましたが、一回目にしては、総じてまずまずでした。期待通りといってよかったし、なるほど人気のあるお店である訳だと思いました。今回買った5点、振り返ってみると同じような色をした菓子ばかりだという事を、画像のレタッチをしている時に気付きました。選択の仕方も当たり障りのない割と無難な印象ですね(笑)

コクシネルとかは今の時期に売ってるんでしょうかねえ。季節ごとに違うものもあるでしょうが、たまたま今日出向いたタイミングが悪かっただけならいいのですが。今回食べられなかったものを次回なんとしても食べたいなと。この辺りがお店へ足を運ばせる動機付けに繋がるんでしょうね。電話すれば取り置いてくれるとの事だったんで、そうしますかね。

また、お店の雰囲気も良かったし、若い女性スタッフの接客も非常に丁寧で好感的でした。ショーケースの前でゆっくり選べる雰囲気作りも、こちらに安心感を持たせてくれるんですよね。イートインするのかテイクアウトするのか最初にちゃんと訊ねてくれる点も気がきいていてグッド。…これって、他所の店では最初に確認してくれる事があまりないので(基本テイクアウトだと思われてしまう。いや、別にそれでもいいんだけど)、恥かしながら、どうもイートインのタイミングというかやり方が判らない。例えばドリンクはいいけど、ケーキはテイクアウトの客にまぎれてショーケースで選んでスタッフに告げればいいのか、それともメニューを持ってきてくれるのをテーブルで待つのか、など。本当にちょっとした些細な事なんだけど、喫茶店とかとは微妙に勝手の違いを感じて割と敷居が高く見えてしまうんですね。ヘタレなんで(笑)。だから、最初に確認をとってくれて、ゆっくりと選ばせてくれる安心感は嬉しかったです。

あと、今回は買わなかったんですが、バタート何とか(「くりぃむなんとか」みたいな言い方ですが)っていうケーキもすごく気になりました。右側の、デコレーションケーキのあるショーケースに並んでいたものなんですが、見た目は「しろたえ」のレアチーズケーキをジャンボサイズにしたような感じのケーキ。美味しそうでしたねえ…。バターを使うのが上手いお店っていうのは好きですよ。そうなるとパンも買ってみたくなります。

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ラ・プレシューズ(La Precieuse)

住所:東京都港区南麻布5-2-37
最寄り駅:
1)日比谷線広尾駅3番出口より外苑西通りを麻布方面へ徒歩3〜4分
2)都営バス品97系統・黒77系統「日赤医療センター下」下車徒歩1分
定休日:月曜日
営業時間:10:00-19:00(L.O.18:30)

下の看板が見えたら路地を右折、赤いファサードが目印。
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近くにル・スフレもあっていいですね、広尾は。
posted by 照乃芯 at 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラ・プレシューズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月22日

広尾/La Precieuse(2):モンテリマール、パタート・ドゥース、紅茶のサヴァラン

途中まで野球を観ていましたが、無性に行きたくなって、行ってきました。

もう夜分遅いアップになってしまったので前置きはともかく、以下コメントです。よろしく哀愁です。

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○モンテリマール - Montelimar -(¥400)

これはミルフィーユ、コクシネルと並んで以前から買いたかったケーキの一つ。ハチミツムースの表面にドライフルーツという上部、ピスタチオのムースを上下に挟んだピスタチオのスポンジという下部、以上2つの構成です。上部と下部の重なる三角形の底辺にあたる辺りに刻んだオレンジピールが入っていました。

見た目はコヌレ広尾のジャルディーノにとてもよく似たケーキですが、下半分が違うところですね。ハチミツムースのケーキは、キャトルのプロヴァンスというケーキが美味しかったので、それ以来密かにそっと好きでした。個人的には上半分だけが目的だったので下部のピスタチオはなくてもよかったですかねえ。

○パタート・ドゥース - Patate Douce -(¥210)

前回来店した時にとても気になっていたバタートナントカ。「バ」じゃなくて「パ」でした。「Patate Douce」、つまりポテト(Potato)ですね。甘いポテト、スイートポテト。さつまいもが主役のケーキです。

ドゥース、という言葉に反応してしまうのは、やっぱりエーグルドゥースやラ・ヴィ・ドゥースの影響かな。

こないだネット(楽天)で通販しているのを見つけて、このケーキがどういうものか知りましたが、さつまいもを使ったケーキという事で一瞬不安が募ったのも事実。しかし、そこはチャレンジ聖心女学院いやもとい精神で。

有栖川宮記念公園で袋から出した状態の写真を撮りたかったのだけど、出そうとしたら土台の生地がキレイに取れてしまった。これは取れたというよりも最初からくっ付いてなかったのではないだろうかと思うくらい分離してしまいました。

本体は、ホワイトチョコレートが割と厚めにコーティングされてあります。中に入っているさつまいもはベニアヅマ。スイートポテトというと、もっと黄色く、ポソポソとしたくどい甘みがあって、とても苦手でしたから、最初に「さつまいも」を使っていると知った時は購入意欲が40パーセントくらいダウンしました。でも、このさつまいものペーストは十分水分を含んでしっとりとした仄かな甘みと味わいで、くどくなく飽きもこず、ポソポソではないから悪戯に喉が渇く心配もなく、大変満足しました。

さつまいものツブツブ感も多少残っていますし、ホワイトチョコとの相性もいいです。これは買って大正解でした。一つ気になった、ペーストの中にハチミツが含まれているような気がしたのですが、ハッキリとは判りませんでした。これがより一層風味と美味しさを支えているように感じました。

次回買いに来た時はホールで買いたい一品です。

○紅茶のサヴァラン - Savaran au Thé -(¥350)

サヴァラン生地の間に紅茶風味のクレーム・シャンティーが挟んであるプリっとした可愛らしいケーキなんです。ただ、有栖川宮記念公園で撮影した時にはトレイの中にシロップが溜まり始めていて、なんだろうこれはと思いつつも、一路前進、広尾五丁目都営アパート裏手の広尾公園で食べる事にした。

そこで、原因が判明しました。このサヴァラン生地に、ものすごくたっぷちろ紅茶のシロップが染み込ませてあったのです。テーブルバターロールを紅茶にドップリと浸したような絵をイメージしていただければほぼ正解です。もうね、ツユだく。ナイフやフォークを入れてもジュワっとシロップが染みでてしまって、箱全体が紅茶シロップ臭くなって周辺に迷惑をかけるし、パンっぽいからと思って手で持って食べようとすると紅茶の汁が溢れ出すという諸刃の剣。素人にはおすすめできない。

僕としては認めたくない事実ですが、残念ながら、ラ・プレシューズのお菓子としては現時点では高い評価にはなりそうもないという感じです。ヒタヒタなパンが大好きな人ならOKでしょうね。

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(今回の総評)
このまま3月を終わらせたくない、と思って再度ラ・プレシューズに足を運びましたが、結局今回もミルフィーユは食べられず。「何時ころ売り切れたんですか?」と店の女性スタッフに訊ねたところ、「今日は午前中で…」という返答。

…オレ、ラ・プレシューズをナメてたかもしれない。人気があるケーキなのは判ってたけど、ここまでレアキャラだったとは。さすがに二度もスカされるとガックシきますね。こりゃ、マジでTELして取り置きしてもらうしかないか。野球(WBCの決勝)を7回まで見てたのがいけなかったですかねえ。

ただ、そこまでしないと食べられないというんでは、ちょっと困るなというのも事実。夕方なら仕方ないけど、午前中でなくなってしまうのは辛いなあ。いつ行っても買えるエーグルドゥースのミルフィーユはやっぱり偉いなと感じてしまうんですが、ダメでしょうか。来月も立て込んでいるので行けるかどうか判らないのですが、今度行った時は絶対食べます。ミルフィーユを食べた時点で僕の中の評価を決めたいですね。

外苑西通りを折れて明治通りに入ってまっすぐ渋谷へ向かって歩きはじめました。その斜め前方にコヌレ広尾を認めつつ、広尾一丁目の信号を待っていると、白い綺麗なファサードのお店がありました。「ここがアレグレスか…」

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ラ・プレシューズ
住所:港区南麻布5-2-37
最寄駅:東京メトロ日比谷線「広尾」駅下車徒歩5分
定休日:月曜日
営業時間:10:00-19:00(L.O.18:30)
イートイン可

posted by 照乃芯 at 01:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | ラ・プレシューズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

ラ・プレシューズが東武池袋店に常設店を出店

東武池袋店、和洋菓子売場リニューアルオープン

洋菓子ブランドでは9月下旬オープン予定は、常設店としては東武百貨店池袋店への出店が百貨店初となる「南麻布 ラ・プレシューズ」、10月下旬にはバウムクーヘンの専門店「カールユーハイム」などが新しく登場する。


>常設店としては東武百貨店池袋店への出店が百貨店初となる「南麻布 ラ・プレシューズ」

…マジっすか。常設店なの?

池袋東武はどうやって山川シェフを口説き落としたんだろうか。正直デパ地下へは行かないお店だと思ってたのに。微妙だな…。味が落ちたりしないか、ちと心配も。

「イケトウ」のラ・プレシューズへ寄った帰りに目白のエーグルドゥースに寄るっていうコースが出来るのは魅力的だけどさ。

ラ・プレシューズ
posted by 照乃芯 at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラ・プレシューズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

広尾/La Precieuse(3):ミルフィーユ

9/10の日曜日……ってもう遅すぎますか(笑)
その日何があったかは、一番下の参考リンクを参照していただく事に。

初秋に食べたのに、紹介するのは冬になっちゃったな…。

テイクアウトはせずに、店内でイートインしました。のちほどエントリーする和栗のモンブランと、ブラ・ド・ヴェニュス、コーヒーのタルトレットクレームブリュレ、合計4つ食べました。

このお店の良いところはケーキだけでなく接客も良いという部分ですよね。しかも、いつ行ってもその接客対応にムラがない。いつ訪問しても安心できるお店です。接客に関しても、80数店回ってきた中では満足度ナンバー1かも知れません。


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というわけで、もうすでに9月に食べたラ・プレシューズのケーキのエントリーです。ちょっとヨロシク。

○ミルフィーユ - Mille Feuille - (\400)

ラ・プレシューズに二度振られて、ようやく三度目で叶ったミルフィーユ。発酵バターの香りがたまらないこのお店のミルフィーユは、今まで食べたミルフィーユの中ではナンバー1の味。

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両面キャラメリゼされたフィユタージュにはシュガーパウダーが降られていて、挟まっているカスタードも甘くて美味しい。ほんと美味しかった。

ここのミルフィーユを食べるまでに、何度ヨソのお店のミルフィーユを食べた事だろう…。いつ辿り着けるのか、すごく長かった。逢いたい時に逢えない切なさ、やっと逢えた嬉しさ。思った通りの姿、形、様子…。ずっと逢いたかった。また逢ってくれるよね? また逢いに行けるんだよね?…そう問いかけたくなる。


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patisserie francaise La Precieuse(ラ・プレシューズ)
住所:港区南麻布5-2-37
最寄駅:東京メトロ日比谷線「広尾」駅下車徒歩5分
定休日:月曜日
営業時間:10:00-19:00(L.O.18:30)
イートイン可
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posted by 照乃芯 at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラ・プレシューズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする