2007年07月20日

吉祥寺/L'Epicurien(8):マドレーヌ

今回レピキュリアンへ行った理由というのは、やはりこないだアルカションへ行ったからでした。アルカションの森本シェフはレピキュリアンのご出身ということで、久しぶりにという部分もあって、焼き菓子の共通点を見つけられたら…という思いがありました。

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○マドレーヌ - Madelaine - (\170)

レピキュリアンというと焼き込みがハードなのかな、という印象はあったんですが、このマドレーヌはさほど焼き目は強くなく、程々という外観。

生地に甘みがしっかり効いていて、かつ水分バランスもかなり理想的でした。最後の一つでしたが、レピキュリアンのマドレーヌってそこまで人気があるのかと…。たまたまかな。まあ、人気があって当然かなと思いました。これはすごく美味しかった。食べ比べしてきた中では、ベスト3に確実に入るマドレーヌになりました。現段階では一番かも。その点から思い出すと、アルカションのマドレーヌは少し残念だった気もします。

というわけで、続いては、オーボンヴュータン繋がりで、先輩格のノリエットのマドレーヌと比べてみます。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

タグ:マドレーヌ
posted by 照乃芯 at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | レピキュリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

吉祥寺/L'Epicurien(9):マカロン・ショコラ

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○マカロン・ショコラ - Macaron Chocolat - (\210)

2月中旬、写真を撮りに井の頭恩賜公園へ行く前にレピキュリアンへ寄ってお菓子を買っていきました。公園で一緒に買ったマドレーヌとカヌレを食べ、マカロンは帰宅後に食べました。レピキュリアンのマドレーヌとカヌレは以前このブログで紹介しているので、もしよろしければ併せてお読み下さると嬉しいです。相変わらずマドレーヌは甘くて美味しいし、カヌレ(・ド・サンテミリオン)は表面がスモーキーでガリっとした食感と中の柔らかさ(ネッチリ感はあまりないんです)のコントラストが美しいと思いました。

さてマカロンですが、生地は結構硬めです。歯にこびりつくようなネッチリさはありません。ガナッシュクリームが挟んであり、甘さはとても控えめです。マカロンは一般的にとても小さいので、あっという間に食べ終えてしまうことが多いんですが、レピキュリアンのマカロンから感じとれるのは、直径わずか4〜5cmの小さなお菓子の時間の違いとでもいうんでしょうか。マカロンを含めメレンゲ菓子は、口溶けという名の刹那的な時間軸に置かれたお菓子という気がします。口の入り口から舌の上で溶かしていきながら喉へ…という流れ方。横の軸があります。しかし、レピキュリアンのマカロンは「噛む」という縦の軸があるように感じますね。その分、流れが弱まるというか、一瞬塞き止められる。口の中に留まる(というか漂う)時間が長くなるような気がします。

「生地の意思」でもってそうしているかのような。
儚く流れていこうとする「時の摂理」に対する美しい抵抗であるかのような。

であるから余計に、その生地の硬めな印象も色濃く感じさせられます。…別にこれは悪いことではないんじゃないかと思うんですよ。

よそのパティスリーで食べるマカロンと比べて違和感を覚える人がいるなら、きっとそういうことなのではないでしょうか。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

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吉祥寺/L'Epicurien(10):マカロン・ヴァニーユ

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○マカロン・ヴァニーユ - Macaron Vanille - (\210)

ヴァニラ風味のバタークリームでしょうか。ヴァニラの味がとてもいいです。こちらも生地は硬めで、中は若干ネッチリ程度。生地に関してはマカロン・ショコラ同様の感想です。生地が硬めなので好みが分かれるマカロンかとは思います。

時期的にいって、ホワイトデーのお返しにマカロンをプレゼントされる方もいらっしゃるでしょう。マカロンはお店によって食感が様々であり、フランス菓子の中でもこのお菓子自体、見た目の可愛らしさとは裏腹に、食感において好みが分かれる可能性が割と高い食べ物だと思うので、選ぶ時は慎重に行きたいですよね。大きさもお店によって随分違いますし。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

タグ:マカロン
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吉祥寺/L'Epicurien(11):タルト・フリュイ・セゾン

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○タルト・フリュイ・セゾン - Tarte Fruits Saison - (\2,835)

こちらのタルト・フリュイ・セゾンも先ほどのマカロンと一緒に2月中旬に買ったケーキです。とにかくフルーツがたっぷりのタルトです。疲れ気味だったので「ビタミンを摂ろう!」と思い立ち、吉祥寺を去る前にもう一度レピキュリアンへ寄って、このホールのタルトを買って帰りました。タルト・フリュイ・ルージュというタルトレットがショーケースに並んでいますが、それはこのタルト・フリュイ・セゾンのプチガトー版です。

クレームダマンドを敷いたパート・シュクレの上にカスタードクリームとクレーム・オ・ブールを合わせたクリーム。そしてまずイチゴが16粒ほど、その他フランボワーズが8粒、ブラックベリーが4粒、その他リンゴのスライス、ブルーベリー、キウイ、梨、アプリコット(かな?)など。こんなに沢山のフルーツを載せたタルトもすごいと感じるんですよね。食べにくさのボーダーラインというか。しかし、一つ一つが美味しく、容易な妥協が見当たらないというか。これほどまで食べ応えのあるタルトフリュイは久しく食べていませんでした。素晴らしいです。

これだけ一度にフルーツを食べたら、数日間はビタミンの心配が何もいらないんじゃないかと思ってしまうくらいの満足感です。翌朝、心なしか5歳若返った気がしました(笑)

そして、カスタードも、これは以前から感じていましたが、レピキュリアンのカスタードは自分の舌の相性と良いようで、とても好きです。

例えば「すごい」という形容は至るところで用いる言葉ですが、感嘆で終わってしまうことが多いでしょう。強いていえば「素晴らしい」になるかもしれません。しかし、僕がレピキュリアンに対して「すごい」を用いる時「すごい」は「素晴らしい、でも(それが時々どこか)恐い」、なんです。

金子シェフの作るチョコ系ケーキにも強くいえることですが、ケーキの範疇を超えたキュイジーヌ(料理)的なアプローチにはいつも圧倒されます。それはこのタルト・フリュイ・セゾンのフルーツを見ても感じます。素材に対しても安易な妥協がない点。なんでここまでできるの?という。そこから漂ってくるストイックさに包含される凄み、姿勢に対しての「素晴らしい、でも(それが時々どこか)恐い」…なのかもしれません。これほどの仕事をされるパティシエはそういないのではないでしょうか。お店の名前の通り「レピキュリアン=美食家」の名に恥じないお菓子でした。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

posted by 照乃芯 at 17:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | レピキュリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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