2008年03月02日

吉祥寺/L'Epicurien(11):タルト・フリュイ・セゾン

l'epicurien_tarte_fruits_saison.jpg


○タルト・フリュイ・セゾン - Tarte Fruits Saison - (\2,835)

こちらのタルト・フリュイ・セゾンも先ほどのマカロンと一緒に2月中旬に買ったケーキです。とにかくフルーツがたっぷりのタルトです。疲れ気味だったので「ビタミンを摂ろう!」と思い立ち、吉祥寺を去る前にもう一度レピキュリアンへ寄って、このホールのタルトを買って帰りました。タルト・フリュイ・ルージュというタルトレットがショーケースに並んでいますが、それはこのタルト・フリュイ・セゾンのプチガトー版です。

クレームダマンドを敷いたパート・シュクレの上にカスタードクリームとクレーム・オ・ブールを合わせたクリーム。そしてまずイチゴが16粒ほど、その他フランボワーズが8粒、ブラックベリーが4粒、その他リンゴのスライス、ブルーベリー、キウイ、梨、アプリコット(かな?)など。こんなに沢山のフルーツを載せたタルトもすごいと感じるんですよね。食べにくさのボーダーラインというか。しかし、一つ一つが美味しく、容易な妥協が見当たらないというか。これほどまで食べ応えのあるタルトフリュイは久しく食べていませんでした。素晴らしいです。

これだけ一度にフルーツを食べたら、数日間はビタミンの心配が何もいらないんじゃないかと思ってしまうくらいの満足感です。翌朝、心なしか5歳若返った気がしました(笑)

そして、カスタードも、これは以前から感じていましたが、レピキュリアンのカスタードは自分の舌の相性と良いようで、とても好きです。

例えば「すごい」という形容は至るところで用いる言葉ですが、感嘆で終わってしまうことが多いでしょう。強いていえば「素晴らしい」になるかもしれません。しかし、僕がレピキュリアンに対して「すごい」を用いる時「すごい」は「素晴らしい、でも(それが時々どこか)恐い」、なんです。

金子シェフの作るチョコ系ケーキにも強くいえることですが、ケーキの範疇を超えたキュイジーヌ(料理)的なアプローチにはいつも圧倒されます。それはこのタルト・フリュイ・セゾンのフルーツを見ても感じます。素材に対しても安易な妥協がない点。なんでここまでできるの?という。そこから漂ってくるストイックさに包含される凄み、姿勢に対しての「素晴らしい、でも(それが時々どこか)恐い」…なのかもしれません。これほどの仕事をされるパティシエはそういないのではないでしょうか。お店の名前の通り「レピキュリアン=美食家」の名に恥じないお菓子でした。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

posted by 照乃芯 at 17:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | レピキュリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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