2008年03月02日

吉祥寺/L'Epicurien(9):マカロン・ショコラ

l'epicurien_macaron_chocolat.jpg


○マカロン・ショコラ - Macaron Chocolat - (\210)

2月中旬、写真を撮りに井の頭恩賜公園へ行く前にレピキュリアンへ寄ってお菓子を買っていきました。公園で一緒に買ったマドレーヌとカヌレを食べ、マカロンは帰宅後に食べました。レピキュリアンのマドレーヌとカヌレは以前このブログで紹介しているので、もしよろしければ併せてお読み下さると嬉しいです。相変わらずマドレーヌは甘くて美味しいし、カヌレ(・ド・サンテミリオン)は表面がスモーキーでガリっとした食感と中の柔らかさ(ネッチリ感はあまりないんです)のコントラストが美しいと思いました。

さてマカロンですが、生地は結構硬めです。歯にこびりつくようなネッチリさはありません。ガナッシュクリームが挟んであり、甘さはとても控えめです。マカロンは一般的にとても小さいので、あっという間に食べ終えてしまうことが多いんですが、レピキュリアンのマカロンから感じとれるのは、直径わずか4〜5cmの小さなお菓子の時間の違いとでもいうんでしょうか。マカロンを含めメレンゲ菓子は、口溶けという名の刹那的な時間軸に置かれたお菓子という気がします。口の入り口から舌の上で溶かしていきながら喉へ…という流れ方。横の軸があります。しかし、レピキュリアンのマカロンは「噛む」という縦の軸があるように感じますね。その分、流れが弱まるというか、一瞬塞き止められる。口の中に留まる(というか漂う)時間が長くなるような気がします。

「生地の意思」でもってそうしているかのような。
儚く流れていこうとする「時の摂理」に対する美しい抵抗であるかのような。

であるから余計に、その生地の硬めな印象も色濃く感じさせられます。…別にこれは悪いことではないんじゃないかと思うんですよ。

よそのパティスリーで食べるマカロンと比べて違和感を覚える人がいるなら、きっとそういうことなのではないでしょうか。

[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]

場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)

posted by 照乃芯 at 17:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | レピキュリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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