葉山に本店があるこのお店のケーキを食べようというからには、できればせめて神奈川県内の店舗で購入するのが「雰囲気」というものぢゃないか?…とは重々承知していたのですが、そこをですね、何の脈絡もなさそうな荻窪で買う(笑)、というのもなんか不思議というか滑稽で面白いなと思って足を運びました。……なんて最もらしい事を言ってますが、要するに「近場で済ませた」というわけで。個人的な点では、かつて勤めていた会社がここ荻窪にあった事から、随分と久しい気分でした。
もちろん中学生の頃から憧れていたお店ですから、次回の訪問は絶対に葉山の本店へ行くつもりですが、実は葉山にはもう一店気になるお店があるのです。山側の方面になる場所に「レリッシュ・プレイン」というお店があります。葉山方面では有名で、よく雑誌の湘南・葉山特集でも見かける女性パティシエの可愛らしいお店です。
しかし、残念な事にテイクアウトのみだという事。その持ち歩き時間(葉山→幡ヶ谷)を考慮すると、自宅までとんぼ帰りというのは厳しい道のりです。というのも、関東地方の海岸巡りを6年も続け、写真を撮り歩いている自分が、海に立ち寄る事なくケーキを持って帰るなど考えられないからです。
というわけで、そこから一番近い一色海岸か浜辺のつながる長者ヶ崎、少し逗子寄りに戻って森戸海岸、あるいはその隣の真名瀬漁港辺りで食べてしまおうかと計画中でして。…ラ・マーレ・ド・チャヤだけならイートインも可能なのですが。すぐそばのお店でイートイン可、みたいなシステムがあれば助かるんですけどねえ。
ま、それはともかく以下コメントです。ちょっとヨロシク。

○フレーズ - fraise -(¥368)
いつもの如く、ショートケーキから。上に載ってるイチゴも大きいですが、全体も割と大きいですよ。これで368円は安い。シャンティー部分に挟まれているイチゴは上のものと同様大きいイチゴで、半分にカットされていますが、十分です。スポンジは木目が細かく、目のつまったしっとりしたものです。イチゴの横にはホワイトチョコのプレートに「CHAYA1972」と書かれています。
シャンティーは甘いですが、決してくどくなく、スポンジとのバランスはいいです。最近のケーキ屋の特徴の一つである軽めのシャンティーとは一線を画しているかもしれません。古風というか日本的クラシック。全体的には特に細かい細工もなければ、意外な仕事もないですが、これはこれでとてもシンプルな、昔から日本人が食べてきたショートケーキだなーという印象。たまにこういう日本的クラシックなショートケーキを食べるとホっとしますね。先ほどのチョコプレートに刻まれた「CHAYA1972」がよりいっそう伝わってくるような心地です。

○シブスト - chiboust -(¥368)
実は、シブストというケーキは初めて食べます。どこのお店にもある非常にベーシックなケーキですが、今まで食べるタイミングがありませんでした。幸いというか、ここの日影茶屋のケーキの種類は決して多いとはいえない数だったので選ぶ事ができたかもしれません。
三角形で、高さは5cmあって、横幅は一番広い部分で6.5cm。大振りです。これも368円というのが驚き。ここまで大きくていいんでしょうか(笑)
コンガリと焼き目を付けた生地の下にはメレンゲ、卵風味たっぷりで硬めのカスタードクリームの中にリンゴが入っています。表面の焼き目部分は、かなり苦味というか焦げ臭さを感じますね。シブストってこういうケーキなんでしょうか。自分は焼き魚の焦げた皮は絶対に食べられない人なので、若干、苦手意識が芽生えました…。
とはいえ、ル・ポミエがきっかけで、最近はリンゴを使ったケーキに気持ちが行く事があるような気がしています。これを機会に、他所のシブストを食べ比べてみようと思います。
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LES PATISSERIES LA MAREE DE CHAYA(日影茶屋 和・洋菓子舗/荻窪ルミネ店)
場所:東京都杉並区上荻1-7-1
最寄駅:JR中央線「荻窪」駅より改札横
営業時間:9:00-20:00
定休日:ルミネ荻窪と同じ(こちらでご確認ください)
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