2005年03月26日

何も考えないといふこと/SAKURA MILK TEA

分倍河原の市川緑道で目立った収穫のないまま、鎌倉街道まで引き返した。結局使う機会のなかった三脚がさっきから腰に負担になっていたが、行きの道で思い付いたままに、分倍河原駅には向かわず、鎌倉街道を右に入って中河原駅前を通過し、更にまっすぐ進んで関戸橋を渡って多摩川まで歩いた。途中、サークルKサンクスで「SAKURA MILK TEA」というドリンクを買った。駅でいえば要するに聖蹟桜ヶ丘まで歩いたという事である。

聖蹟桜ヶ丘は、自分の中の「郊外」である。東京西部へ走る京王線そのものが「郊外」といってもいいかもしれない。とても好きな町で、この10年ほど、何年かに一度の割合で訪れている。子どもの頃は何度来たか覚えていないほど。自分が生まれる前に、両親がこの町のカフェで働いていた。今はもうない。

多摩川は好きな川だ。利根川は、あんまり好きじゃない。水道水でお世話になってるけど、そのままじゃ飲めない。3分もすると臭くなるから。だからネコのための水は、夜と朝最低2回、必ず新しい水に代えてやってる。

高校に入学した頃、真島昌利『夏のぬけがら』の収録曲に度々出てくる多摩川を思い浮かべながら、友人と尽きる事なく喋り合った。

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何か考え事があるからではない。何か悩み事があるからではない。

何も考えなくていいからココに来るんじゃないかと、ふと思う。大事なことを考えるのに、実は場所はそれほど大きな意味はないんじゃないかと思う。別にわざわざココに来なくったって考え事はよくする。じゃあ、何も考えてないのかと自問すると、それはそれでまたちょっと疑わしい。考えるかもしれない、としか言い様がなかった。

土手に腰を下ろして、向こうから走ってくる京王線を眺めながら目を細める。橋を渡る音を聴く。後ろを通り過ぎる自転車の回る音を聴く。それだけだったりする。こういう場所が好きで、来たいから来ただけ。そんな気がする。そういう意味では、自分にとってココも海と同じ気がする。ココから海までは35kmも離れているらしいのに。
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posted by 照乃芯 at 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 酒・ドリンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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