モンテカルロといえばラリー選手権やF1モナコグランプリ。まあ、それを一応言っておきたいなと。記事全体としては特に上手く話を絡める準備はしてません(笑)

リキュールをうっすらと効かせたショコラクリームが上に。下はキャラメル風味のムース。シュクレ生地の中にあるアパレイユはナッツ類のごろごろ入ったカフェクリーム。このクリームとムースの間には水分を抑えるためのアーモンド生地が薄く一枚。滑り止めでもあるか。実際、全体的にかなり水分が出るタルトだと思った。食べるのは早めの方が吉。
2009年のタルト界隈
今年のタルトの流れの一つとして感じるのは、クラシックでどっしりとしたアーモンドクリームではなく、ショコラやノワゼットのような素材を用いたより滑らかなクリームをアパレイユとしてタルト生地に流し込むタルト菓子に際立つものがしばしば見られること。
そして、器(生地)はやや薄めに焼いたもの。春に食べたラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブションのタルト・フリュイ・ルージュもそんな特徴を持ったタルトだった。やはり、滑らかで、胃に溜まらない、ソリッドでクリスピーなタルトの流れをおぼろげながら感じる。
その分、全体の水分バランスをとる上で完成難易度が上がってるのでは?…といろいろ食べながら感じることはある。素材の異なるクリームの間にスポンジを一枚挟んだり、ナッツ類をクリームの上か下に敷くことで、水分の流れ出しを少しでもせき止める仕上げになってるのが伺える。もちろん味の点でプラスになるかどうかが何より重要ではあるが。
これは、まるで植木のようだ。理論的には応用されていると見ても、もはや決して大袈裟ではないんじゃないかと思えるし、むしろ植木鉢の中(あるいはガーデニング全般)にヒントが埋まってるとさえ思う。
今回食べたタルトにしても、買ってから食べるまでのライフ(旬、ベストタイミング)は去年までのタルト菓子よりもずっと短くなってきている。ウチに持って帰って冷蔵庫に一旦しまい、夕食後に食べようと思うと、その頃にはすでにベストタイミングを逃していることも出てくるかもしれない。このような特徴を持ったタルトは、今のパティスリーの傾向・流れとしてあるのだろう。
形状に関しては、エッジの効いたスクエア型が出てきている。厚めに焼いてしまうと四隅の食感が出てきてしまって、口の中で五月蝿くなるように感じるので個人的には好きではない。タルトはやっぱり丸い方が、味も丸く収まると思う。
[ Pâtisserie Maison L'Epicurien(パティスリー・メゾン レピキュリアン) ]
場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)
場所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5 レンツェン吉祥寺
最寄駅:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅南口から徒歩3分。
営業時間:10:30-20:00(土日祝:19:00)
定休日:水曜日(パティシェリア入荷日は金・土・日)
イートイン:可(ラストオーダー/平日:〜19:30、土日祝:〜18:30)