
○プラリネ・ショコラ - Praliné Chocolat -(\475)
プラネッツのお菓子を食べるのは随分と久しぶり。もしかしたら3年ぶりくらいになるだろうか。その前回も、東急フードショーに期間出店していた時だった。タイトルに(3)とあるが、昔は2〜3個いっぺんに掲載していたので、プラネッツの場合、今回で5つ目の掲載になる。
個人的には、大泉学園は東京23区の中で京成エリアについで遠く感じるエリア。池袋を回って大泉学園まで行くこと自体、かなり遠回り感が強いのだが、そこから更にバスで移動となると、よほどの思い入れがない限り行く気になれないので、こんな自分にはパティシェリアが有り難い。
といいつつも、ほぼ3年振りだ。
ショコラとプラリネの2層からなるバタークリームをフィユタージュでサンドし、上に甘塩っぱいキャラメルクリームを塗ってある。上下一枚でサンドしてあるが、もうほとんどミルフィーユといっていい。プラリネとフィユタージュというカップリングだけで十分試したい気にさせる。

フィユタージュの裏にはガナッシュショコラが塗られている。これは上下のフィユタージュそれぞれに共通。水分を遮るためというよりは、全体の強度を増すための構成のように感じた。フィユタージュは十分サクサクしており、油っ気もなく、よかった。
上のフィユタージュをつまんで食べるだけでもかなり濃厚な苦味が楽しめるお菓子。これまでプラネッツのお菓子に抱いていたイメージとはかなり違う印象だ…。プラネッツのお菓子って、ここまで濃いお菓子だったろうか。好みといえばすごく好みのプチガトーだったが、少々驚かされた。
プラネッツというと、もっとフルーツフルーツした感じで、チョコ系にしても組み合わせについてやや腑に落ちないものがかつてはあった。それが大振りであるゆえに一層強く感じられ、プラネッツファンの方には申し訳ないけど、見た瞬間スルーしたいものばかりだった印象が今までずっとあった。自宅により近い新宿タカシマヤパティシェリアという身近なところまで近づいてきてくれたにもかかわらず、なお近くて遠い存在だった。そんなせいか、このプラリネショコラには不意打ちをくらった。
もちろん、プラネッツのショーケースの中で一つだけ異彩を放って見えたから選んだわけだが、これがまさか当たりだったとは。自分と似たような濃い目好みの傾向がある人にはオススメの一つ。
ただ難点を一ついえば、デザイン。あとほんの少しだけクリームが硬めだとフォークを下まで差しやすくなるのかな、と感じたが、食べ終わった後に考えはすぐ覆された。否、この柔らかさでもいいけど、それだと挟んであるクリームが多過ぎると感じる。フォークが下へ到達するまでに形体を維持できないからだ。ならば、もう少し高さを押さえ、二種クリームの間にチョコプレートを一枚挟むなどして、フォークの圧力に耐えられる設計にした方がクリームが横にニューっとしないで食べてもらえる可能性があるのではないか。「設計」と「ニューっとしないで食べてもらえてるイメージ」、都合2つのデザインがこのケーキには必要だったんじゃないだろうか。
つくづくケーキというものが建築物に例えられるのがよく判る瞬間でもあった。
[ Pâtisserie les Planetes(パティスリー・プラネッツ) ]
場所:東京都練馬区大泉学園町5-8-20
最寄駅:西武池袋線「大泉学園」駅よりバスで10分
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日
場所:東京都練馬区大泉学園町5-8-20
最寄駅:西武池袋線「大泉学園」駅よりバスで10分
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日