2009年01月16日

尾山台/AU BON VIEUX TEMPS(18):ポンポンダジャン

Pon Pon d'Agen


○ポンポンダジャン - Pon Pon d'Agen - (\580)

これもノリエットのショコラ・オランジュ同様、去年11月に食べたお菓子。フランス・アキテーヌ州のアジャン種プラムの赤ワインコンポートを入れたお菓子。土台はガレット生地。上にはジャンドゥージャの丸いプレート。ビターチョコのカップ型器の中にプラムのジャムとガナッシュショコラを混ぜたクリーム。ビスキュイショコラと先ほどのジャンドゥージャのプレートでフタをし、その上にプラムのコンポートを忍ばせたショコラブランをベースにした粘り気があるムースリーヌ。

オーボンヴュータンらしくその味わいは濃厚。ナイフやフォークではカットしづらいい構造のため、断面図が汚いのはご容赦を。

Pon Pon d'Agen

パーツそれぞれは確かに美味しい。こういう濃厚なお菓子は好きだ。しかし、上のムースリーヌの粘り気があまりに強すぎるのと、ショコラカップが硬いせいで、非常に食べづらい。ここまで食べづらいプチガトーは初めて見た。ここをどう受け止めるかで評価が真っ二つに分かれる予感が漂う。ゆえに全体を一口で味わうのは難しく、一体感が得られにくい。パーツそれぞれで順に食べざるを得ないようなデザイン。何ともいえない歯がゆい印象が残った。

食べやすくなるかも…と温めたら温めたで、きっとショコラカップが溶けてしまうだろう。そのままスプーンを入れて食べるとムースリーヌがくっ付いてしまい、ムースリーヌだけを先に食べてしまわなければその先に進めないだろう。常温でしばらく放置した方がより良い結果が得られただろうか。

一体どういう風に食べてもらうのを想定して作り上げられたのかを理解するのに時間がかかりそうだ。

「いい表情」を大切にする意味での粗雑はオーボンヴュータンの魅力の一つでもあるが、少なくともこんな風にデザインとして完成されてないと感じるお菓子を食べたことは一度もなかった気がする。オーボンヴュータンらしくないな。

[ AU BON VIEUX TEMPS(オーボンヴュータン)参考サイト ]

住所:東京都世田谷区等々力2-1-14 原田ビル1F
最寄駅:東急大井町線「尾山台」駅下車、ハッピーロード尾山台商店街を左へ徒歩3分ほど
営業時間:9:00-18:30
定休日:水曜日

posted by 照乃芯 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーボンヴュータン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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