2010年08月08日

紀尾井町ニューオータニ/PIERRE HERMÉ PARIS(11):ミルフイユ・サティネ

ミルフイユ・サティネ:Mille Feuille Satiné


ミルフイユ・サティネ:Mille Feuille Satiné

クリームチーズ入りのマスカルポーネにフリュイ・ドゥ・ラ・パッションとオランジュのジェリフィエ。ジェリフィエの上下を生地で挟んである。ビスキュイだろうか。

チーズケーキの「サティネ」から着想したサティネ・シリーズの一つだけど、サブレを持って来たとは思えないので、ビスキュイじゃないかという気が……。かなりしっとり水分を含んでいて、仮にサブレだったとしても、フリュイ・ドゥ・ラ・パッションかオランジュのシロップが結構染み込んだ結果これだけ柔らかくなってる可能性もあるように感じた。まあ、それはさておき。

ミルフイユ・サティネ:Mille Feuille Satiné


夏っぽい爽やかな舌触りのミルフイユ。カラメリゼしたフイユタージュの上にはパート・ド・フリュイ。マスカルポーネはかなり軽く爽やかな口当たりで食べやすかった。フリュイ・ドゥ・ラ・パッションとオランジュの酸味がマスカルポーネに解き放たれたような開放感。狭い型に押し込められたような窮屈さがなく感じられたところが、食べていて心地良かった。"受難"にならずに済んだ情熱を、陽の下に差し出してるような。

ミルフイユ・サティネ:Mille Feuille Satiné


今年に入ってから全然ミルフイユを食べてなかったので、行ったら一個買おうと思っていたが、まだ食べたことがなかったサティネを選んだ。フイユタージュは油っぽくなく、硬過ぎずサクサクで美味しい。ピエール・エルメのミルフイユは大振りだが、プラリネを使ったドゥ・ミルフイユに比べても食べやすさはサティネの方がある。大きさが気にならないから、性別問わずサクッと一個食べ切れるのでは?という印象。

甘時間


千駄ヶ谷/国立霞ヶ関競技場前の風景


久しぶりにニューオータニのピエール・エルメに行ってきた。国立競技場前から見る景色は何度見ても外国っぽい佇まいだ。アメリカのエンパイヤステートビルを模倣して建てた高層ビルがそう感じさせる。このビルだけのせいではなく、この角度からのロケーションそのものが、見事に日本離れした景色を作り上げている。

明治神宮外苑の自動販売機前の風景


参宮橋、千駄ヶ谷と通って神宮外苑で一度小休憩を入れることにした。陽射しは相変わらず厳しく、腕がすっかり日焼けした。湿度が高くない分、疲労感は少なく感じる。

若葉東


日本の夏

学生時代から通り慣れた外苑から四谷へ向かって伸びる鮫河橋坂をノンブレーキで下って赤坂迎賓館脇を駆け抜ける。……若葉東公園はまるで東京とは思えないような異国情緒溢れる景観。まるで外国の公園のよう。

赤坂迎賓館


この若葉東公園をUターンするようにして反対側の道へ。赤坂迎賓館前から紀之国坂を下る。この坂を下る手前のまだ少し平坦な区間は緑に囲まれてとても気持ちが良い。個人的にはこの区間を「若葉の小径(こみち)」と呼んでいる。理由は、若葉東にある道だから(笑)

若葉の小径


赤坂迎賓館の紀之国坂側にある門が、江戸風情を残した威厳ある佇まい。その上にそびえる白い夏雲が何ともいいムードをこちらに見せている。虫の声に青い空、白い雲。日本の夏である。

紀之国坂


自転車でここを下る時がとても気持ち良い。首都高4号線の下を通過するから日陰が多く、夏場でも割と心地良い。下った先の赤坂見附駅前で左へ折れ、弁慶橋を渡る。ニューオータニへ行くには(いや、厳密にいえばニューオータニのメインロビィへ行くには)ガーデンコートから入ることになるため明らかに遠回りになる。

だが、それがいい。

赤坂見附/弁慶橋ボート場


メインロビィへ行くには一度ガーデンコートを6Fまで上がってから連絡通路を通って、入った地点からは正反対の正面玄関を目指さなければいけない。ピエール・エルメのブティックはそっちにある。早く行くならメインロビィ正面玄関から行った方が断然近い。

赤坂見附/弁慶橋ボート場


赤坂見附/弁慶橋ボート場



この弁慶橋ボート場はコイやブラックバス、フナ、ヘラブナ、ライギョ、ブルーギルが釣れるらしい。どうりで釣り糸を垂らすボートが池に一艘あったわけだ。

赤坂見附/弁慶橋ボート場


やはり、変わらずピエール・エルメのブティックは高級感溢れつつも、とても狭小で、何か美術品か高級アクセサリーの幾つかが展示されているような趣き。毎月、月替わりでギャレットを出しているようで(な〜んでか判らないが)、今月はギャレット・ブリオッシュ・サティーヌがあった。ギャレットといっても、雰囲気はまるでトロペジェンヌのアントルメのように見えた。しいていえば、南仏のギャレット風?に近いのだろうか。ブリオッシュ生地という辺りが。あまりギャレットぽくない。

ギャレットとしてではない菓子を食べるつもりになって味わったら…と思ったら一瞬買おうかどうか逡巡したが、まあ、今回は控えておくことにした。やっぱりギャレットは一月に食べたい菓子と感じるから。とはいえ、今回食べたお菓子は美味しく味わえたので、これからたびたびこのブティックに通おう。たまに気分に余裕がある時はまた、この坂を回って行こう。

[ PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ) ]

場所:東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ・メインロビィ1階右手
最寄駅:JR中央線「四谷」駅より徒歩5分
営業時間:11:00-21:00
定休日:無休

posted by 照乃芯 at 00:44 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ピエール・エルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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