仕事帰りにやってきたのは恵比寿のこぐり。
2連続生ビールから始まって、ハイボール(角ハイ)、キンキンに冷えた黒ホッピー 3杯。二日前の吉祥寺のいせやに続いて、肉を堪能する一週間。

その肉も美味かった。この日に備えて今日だけは昼食を抜いて挑んだだけあって、腹ぺこの胃袋にあっては肉の美味いこと旨いこと。同僚・上司が何名もいたので、4000円払うだけで堪能できたのは満足。来月から定例会に発展する方向で調整されることになってしまったのは嬉しい誤算というか。大歓迎。

前菜で出たキャベツは特製のタレを付けて齧った。おそらくコチュジャンに味噌が合わさってるような味わいで、ところところナッツ系のような食感を持った細かいものも含まれていた。今度自宅で作ってみたいと思った。キャベツは生そのものというよりは、ほんの数秒だけ湯通ししたような、生でありながら絶妙な瑞々しい食感。これが特製のタレとよく合っていた。結局最後まで箸に塗り付けてこのタレを舐めては「何と何を合わせて作ったんだろう?」と、アルコールが身体に程よく回りつつも、考えてしまっていた。
何種類も食べた肉の中で、とりわけ生臭くないレバ刺しの美味さ、口溶けは素晴らしいと感じた。鮮度命。生臭いレバーはいくら焼こうがやっぱり生臭いままだが、鮮度の違うレバーはこちらに生臭さなど味あわせてくれない。生臭さなどこれっぽっちもない美味いレバーしか口に入れさせてくれないのである。
また、鳥の首の肉(!)という初めて出会った部位の、頭部を支え続けることで無駄な脂肪や弛みのなくなった筋肉質なコリコリした食感も良かった。そして外してはいけないロース肉の美味さ。やっぱりこの歳になると、カルビよりもロース。ホルモン系もいった。シメはネギ冷麺と塩アイス。
美味い焼き肉を食ってる時は、ライスなど注文する気にならない。米を決して卑下するわけではないが、旨い焼き肉を食う時は米で腹を満たしては勿体ない。野暮だとさえ感じてしまう。