2010年04月23日

上馬/Boulangerie Sous le ciel de Paris パリの空の下(25):タルト・シトロン・ムランゲ

タルト・シトロン・ムランゲ:Tarte Citron Meringuer

すでにビション・リヨネでお馴染みのクレーム・シトロンは酸味の角が尖っておらず、ベッドの中のスポンジの形のような波状の起伏を思わせる丸みのある南フランス産クレーム・シトロン。それを流し込んだ生地に、ムラングがたっぷり搾られている。二段搾りのようになっていて、上段にはあっさりした焼き目が。

Tarte Citron Meringuer


このムラングが美味しかった。今までのタルト・シトロンは飾り方・盛り方に目を奪われることが割合多かったので、ムラングの味わいという部分にまで踏み込んだことがなかった。

この十分なムラングの量で、クレーム・シトロンと口の中で混じりあった時の甘さ加減がいい。確かに目元から小鼻周辺にフツフツと小汗が吹き出てしまうくらい酸っぱいタルト・シトロンは今でもとても好きだが、このタルト・シトロン・ムランゲもかなりいい。酸っぱいのは苦手な人でも、食べられそうな印象がある。

クレーム・シトロンとのバランスを取ったというだけには収まらない味。焼き目も、一見浅く入ってるように見えて、小さくパリッと歯に伝わる食感が確かにあり、食べ手を楽しくさせてくれる。今まで食べたタルト・シトロンのムラングありタイプのものでは、一番量が多い気がした。見た目だけなら、クレーム・シトロンよりも多く見えるが、とてもいい口溶けで、ムラングが多過ぎるという印象もない。

Tarte Citron Meringuer


タルト・シトロンは今まで好きでよく選んできたタルト。ムラングありのものもあれば無しのものもあって、ありの方に出会うことが多かった気がする。個人的にはどっちも好き。ムラングなしで記憶にあるのはラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブションのものだったか。

[ Boulangerie Sous le ciel de Paris(ブランジュリー パリの空の下) ]

場所:東京都世田谷区上馬5-40-13
最寄駅:東急田園都市線「三軒茶屋」駅より徒歩10分。東急バス「若林3丁目」下車、徒歩1分。世田谷通り沿い、環七交差点交番の先。
営業時間:11:00-19:00(商品がなくなり次第終了)
定休日:日、月、火曜(4月からは完全週休3日へ)

posted by 照乃芯 at 00:07 | Comment(6) | TrackBack(0) | パリの空の下 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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