昔からコンセントはオペラを作っているが、昔は正方形に近かったし、もっと層の数が少なかった。こないだ見たオペラは随分とフランス菓子に近いものになってるように見えて、思わず買ってみた。

高さ3.1cm。チョコプレート、コーヒー風味のクレーム・オ・ブール、コーヒーシロップを打ったビスキュイ・オ・ザマンド、ガナッシュ・ショコラ、コーヒーシロップを打ったビスキュイ・オ・ザマンド、コーヒー風味のクレーム・オ・ブール、コーヒーシロップを打ったビスキュイ・オ・ザマンド、ガナッシュ・ショコラ、コーヒーシロップを打ったビスキュイ・オ・ザマンド、きちんとコーヒーのケーキになっている。さてもう一個のオペ……あれ?
いやいやいや。ちょっ(笑)
なんだこれ。二つしかなかったから二つとも買ったが、そのうちの一つ、写真の右側はオペラの伝統的な高さ2.5cmが守られている。一方、左側のオペラはコーヒーシロップを打ったビスキュイ・オ・ザマンドの中央二層をやや厚くしているため高さ3.1cmとなっている。3.1cmならオペラと呼ぶには問題ない高さだが、何故二通りのオペラを? というか、なんで上手いこと二種類のオペラが一個ずつ残ってたのだろうか。
フランス菓子として押していきたい気持ちと、洋菓子に慣れ親しんでるお客さんを考えたものと、どちらがいいか、お客に選んでもらおうという経緯だろうか?
ならば、客として思い切って言ってしまいたい。
結論からいうと、2.5cmの右側のオペラの方が各層の口溶けにかかる時間が絶妙で、左側の3.1cmオペラよりも遥かに美味しかった。ただ、どちらもシロップを若干打ち過ぎてるかなとは思った。

2.5cmオペラと3.1cmオペラは僅か6mmの違いでしかないにもかかわらず一口目にて早くも大味感が出ていて、フォークを刺した時の感触も口の中に入れた時の食感も口溶けにかかる時間も全て併せてオペラ一口あたりのキレの良さ、リズム感がまるで失われている。演奏が間延びしてしまう。これではボレロが聞こえてこない。
3.1cmはオペラとしての規格を満たしていると思うけど、断然2.5cm仕様オペラの方が美味いと感じた。こちらの出来の方が素晴らしかった。やはり、2.5cmと定めたのはこういう理由があったんだと思う。なにゆえ2.5cmとなったか。全ては「味わい」。構成される材料も作り手も同じでありながら、僅か6mmでここまで激変する菓子の世界。ディープですな。
他の菓子よりもいっそう手間隙かかるお菓子とは思うけど、どうか是非とも2.5cm仕様のオペラで今後も突っ走ってほしいと願うのであった。
あと、久しぶりにグリオットのタルトも食べた。クレームダマンドをクレームダマンド・ピスターシュにしてほしいな。上に散らすのではなくて。そうなったら、かなりいいタルトだと思う。
[ Patisserie CoNCeNT(パティスリー・コンセント) ]
場所:東京都渋谷区本町6-34-8
最寄駅:京王新線「幡ヶ谷」駅より徒歩4分。水道道路沿い。ガソリンスタンド隣。
営業時間:10:00-21:00
定休日:無
場所:東京都渋谷区本町6-34-8
最寄駅:京王新線「幡ヶ谷」駅より徒歩4分。水道道路沿い。ガソリンスタンド隣。
営業時間:10:00-21:00
定休日:無