2010年02月28日

上馬/Boulangerie Sous le ciel de Paris パリの空の下(14):クレープ・シュゼット

クレープ・シュゼット:Crêpe Suzette

こちらもお店で好評のクレープ・シュゼット。レストランで出されるデセールの一つという。これは2月いっぱいまで作られるとのことで、記事掲載時点で販売終了となってしまっているため、読んでくださってる方には申し訳ないのだけど、二月中に間に合った。クレープ食べるのは久しぶりだ。

Crêpe Suzette


そのまま冷製でもいいし、オススメは温めたもの。ただし、オーブンレンジも電子レンジも現在ない我が家でどうやって温製仕上げにするかが壁。そこで、フライパンをあらかじめ温め、そこにクレープ・シュゼットを置き、コンロの火をあて、更にフライパンとコンロの距離を取って中のクリームが上手く溶けるように加減をしてみた。焦げちゃうといけないので。

一個は冷製のまま、もう一個は温製、二種で味わおうと思った。が、しかし、もうこの際二つとも温めようと思い、結局両方とも温製に。温かい方が香りも立つし。中のクリームが溶け出してオランジュの香りが漂ってくる。この香り。空気に溶けて包み込んでくれる。ただ、フライパンで温めたせいか、ちょっと火が入り過ぎたような気もする。温めるとこんな感じなんだろうか?……自分の過失かな。やっぱりレンジ買うべきなのかな。置く場所がどこにもないけど。


[ Boulangerie Sous le ciel de Paris(ブランジュリー パリの空の下) ]

場所:東京都世田谷区上馬5-40-13
最寄駅:東急田園都市線「三軒茶屋」駅より徒歩10分。東急バス「若林3丁目」下車、徒歩1分。世田谷通り沿い、環七交差点交番の先。
営業時間:11:00-19:00(商品がなくなり次第終了)
定休日:日、月曜(3月は火曜も休みがありますが、4月からは完全週休3日へ)

posted by 照乃芯 at 21:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | パリの空の下 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

下高井戸/Noliette(8):ポワール

ポワール:Poire

まさに洋梨ウイリアム種のポワールの形を成す、個性的なガトー。「何なのさこれは?」と思って、一瞬で目を奪われ、三つ並んでいたうち二つ選択。残り一個は、目と舌の肥えた他のお客さんが買えるように……(笑) いやいやいや、まあその。このショーケースにもう少し並んでいた方がどう見ても美しいと思ったのです。

Poire


アマンド生地にドライフルーツを混ぜ、ウィリアム・ポワールのリキュールを効かせてるようだ。「ウィリアム酒」とあったので、「ウィリアム種(のポワール)」の書き間違いではなく、リキュールのことを指してるのだと思う。

上に飾られた「へた」の部分はショコラ細工。ショーケースにまるで洋梨そのものが並ぶ様子はワクワクさせる。こういう遊び心の一つが僕らを愉しくさせてくれる。ギュッと詰まった中の生地はフルーティ。スパイシーさを引いた、口溶けの滑らかな柔らかいベラベッカとでもいうような味わいを覗かせる。

Poire


[ Noliette(ノリエット) ]

場所:東京都世田谷区赤堤4-40-7グリンヴィル1F
最寄駅:京王線「下高井戸」駅より徒歩1分。
営業時間:9:00-19:00
定休日:水曜日(パティシェリア未入荷日も同様)

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posted by 照乃芯 at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノリエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

これからのこと、いくつか(その2)

去年、一度僕は心がなさすぎるグルメレビューサイトのレビュアーに対して、声を張り上げた。結局僕は説教なんてしたいわけでこのブログをやってるわけじゃないし、特定のお店の売り上げに貢献して特別扱いされたいわけでもない。自分が心を奪われたものを絵として表現し、心と歯と舌と喉と脳で感じたことを言葉にして伝えたいと思っているから今日まで甘時間を続けてきた。

でも、ここ一ヶ月、いろんな事を考えた。いつも記事を掲載する時はギリギリまで推敲してきた。挙げ句の果てにはボツにしたことも数え切れないくらいある。時には絶賛し、時には内心を隠さずに正直に綴ってきた。それでも、可能な限り、つまり自分に嘘をつかない範囲で、言葉を選んできた。美味しいと感じなかったことを美味しいと偽ることだけは絶対にせずにきた。その逆もしかり。嘘をつく人間は、真実を打ち明けるために一度自分を否定しなくちゃいけない。「こないだ言ったことは嘘だった」と。二回嘘をつけば、「先週のは嘘だった。昨日のも嘘だった」と二度自分を否定しないと、真実を打ち明けられない。僕は嘘をつきたくない。どのみち正直な気持ちが喜ばせもし、傷つけもするなら、大勢の人間に嘘を吐くよりも、正直でいたい。自分を欺ける人間は他人をいとも簡単に欺くから。

だから、ケーキブログの中ではかなり厳しい言動も目立つブログという印象はきっとあるだろう。そういう表現で憂さを晴らしたいわけでもなければ、これ書けばあの店に大きなダメージを与えられるだろうなという意図もない。お菓子やパンを通じて作り手が送る表現に対して、僕は知識がないながらも、食べることで感じ、その思いをこの場所で綴ってきた。そのやりとりの中で、少なくとも嘘はついてこなかった。

言葉には重みがある。でも、言葉のない言葉にも、同じかそれ以上の耐え切れない重みがある。少なくとも僕はそれを知ってるつもりだ。経験したことだから知ってると答える他ない。

こんなことを書いたら、あいつは傲慢だとか気違いだとか罵られるのだろうけど、それでもハッキリ伝えておきたい。僕は絵でも言葉でも、自分の表現が人に届かないことよりも、届くことを選んだ。叫んでも響かず山彦になって返ってくることさえない、打っても響かない木魚を打ち続け、飛んでも伸ばしても届かず、触れることも出来ない、そんな絶望を経験したからこそ、僕は届く方を選んだ。目に映る世界だけを信じて生きた。

時には喜ばせたり、時には傷つけることもあったかもしれない。実際その両方があったんだろうと思う。それは時に人を不安にさせ続けただろうし、信じさせたかもしれない。それでも僕は、届かない無念よりも、届く実感を選んだ。これが傲慢というのなら、そう言われてもいい。罵られてもいい。自分の存在証明として、僕は今日まで突っ走ってきた。手にとって眺め、口に入れて味わえるフランス菓子というものを東京で追い求めて来た。これまでやってきたことは、何であれ一切後悔がないし、恥じてもいない。無理に褒めてくれとも思わないけど。

自分が綴る言葉が、人の生活を変える可能性があることも、今まで心の中で常に抱いてきた。自分の言葉が店の売り上げを左右するとまで自惚れてはいないけど、それはあくまでこちら、自分の側の感じ方でしかない。反対側にいる人たちはどう受け取るかについては、僕の及ぶ領域ではないから、そのエリアまで責任がとれるわけじゃない。だからこそ、この一ヶ月随分具体的に悩んで、考えてきた。いろんな意味で、自分の意図する方向とは異なるベクトルを示しているなということに気づいた。



いろんなお店に足を運び続けて、フランス菓子の世界を一つ一つ教わってきた。こんなに美味しいお菓子があるんだと、
思いのたけを出来るだけ理性的に伝えてきたし、今でももっともっと美味しいフランス菓子を食べたいと思う。そう感じて、フランス菓子を食べてきたことは間違ってなかったと思ってるし、それゆえここに綴ってきたことも、知識上の誤りはあっても、自分が感じ、伝えたいことを綴る上で意図とは違った異なることを書いてきたつもりもない。



甘時間が、人にどう思われてるか。会う人会う人、みな一様に文章力について言及する。有り難い。まずは自分の言葉が人に届いているということだから。

僕は可能な限り言葉を選んでいるけど、それでも自分の思いすべてを伝え切れたことなど一度もないし、今後もそれはないだろう。言葉だけじゃ足りないから、絵でも同時に伝えてる。作り手がそれを見て読んで、どう感じるかは僕には判らない。まるで判ってないよと感じてるかもしれないし、そもそも迷惑とさえ思ってるかもしれない。

ただ、僕が思ってることは、文章力を褒められたいのではなく、僕が食べたお菓子やパンについて僕自身が買った客としてどう感じたか、それをできるだけ正確に伝えたいだけ。どこかのお店の評価を無理に押し上げたり、あるいは悪意をもって貶めたいわけじゃない。それでも、言葉は一人歩きするけど。

星による評価も、5段階だか3段階だかの数字による評価も、甘時間ではポリシーとして一切排除してきた。どうせそれしか追わない人間が出てくるに決まってるし、星の数で自分の伝えたいことが伝えられるはずがないから。僕が綴った文章なり、映した写真を、読んで、見て、どう感じるか。その時間を惜しまないでくれる人にだけ伝えることを念頭に置いて続けてきた。たとえ趣味であっても、僕は見に来てくれる人たちに限りある時間の幾ばくかを頂いてる。どんなにネットの回線が太くなってページの読み込みが早い時代になっても、記事に目を通し、読み、考え、受け止める時間までは短縮できない。一日数分、いや数秒かもしれないけど、甘時間に時間を割いてくれる人に伝えたい、言いたいことがあるから今日まで続けてきた。共感してくれることもあれば、異論反論を腹に持つ人もいるだろうことは承知の上で記事を掲載し続けてきた。

惜しみない賞賛も、感動も、僕自身が感じた現実的な評価も、いずれも誰にも届かないなら、この甘時間はすぐに閉じる覚悟で今日まで続けてきたから。届かないなら、響かないなら、何もないのと同じだから。ここには何もないと悟って、僕は以前のブログを閉じて甘時間を始めた。甘時間でもその前のブログでも、僕がブログに綴ってきたことには、一つも嘘はない。これを非難する人間がいるなら、僕は全身全霊をかけて戦う覚悟でいる。今日まで続けてきたこと、積み上げてきたことは、誰にも何も言わせない。

でも、何を綴っても足しにならないようなブログであるなら、僕は口を閉じる他ない。何も綴らない。甘時間は今後、写真だけで続けて行きます。ご了承を。自分自身、心苦しいけど、褒めても作り手と客である自分の首を絞めかねない現実を考えたら、どうしたってこれ以上は綴れないですよ。

褒めては忙しくさせ、そうでなければ売り上げにダメージを与える。どっちにしても、もはや甘時間は影響力が大きくなり過ぎたのかも知れない。

僕が美味しいと思ってるか、そうは思っていないかを、もう甘時間で伝えることはないでしょう。僕の文章を褒めてくださる人はいるけど、仕方ない。感じたことさえ綴るのが憚られるようになっては、僕はもう綴れないから。綴ってるブログは他にもいくらでもあるでしょう。とにかく褒めてる一辺倒のお花畑ブログ、言っちゃ悪いけど掃いて捨ててもいいくらいあると思う。言葉による情報を得たい方は、どうか今後そちらでお願い致します。
posted by 照乃芯 at 21:53 | Comment(13) | TrackBack(0) | メモ・お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

甘時間、復旧のお知らせ

延期になっていたシーサーのメインテナンスがつい二日ほど前の深夜に行なわれて、どんだけ仕事大好きなのかと思わせるほどメインテナンスが長引いていたようで。

先ほど復旧した模様。明けて今日はもうメインテナンスではなくトラブルというべきかとも思う。甘時間を読んで下さってる方々には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。せっかくノリエットの美味そうなクグロフを掲載したのに、二日もお預けでしたね……。今日から堪能していただくほかないです。

画像はいつもバックアップをとっていて、すべてはHDのデータとともに外付けHDDに昨夏から月一でバックアップをとってるから何の不安もなかったけど、記事はここ2年分以前は手つかずだったから、今日の昼休みは飯食いながらいろんな事を想定した。

・無事復旧して何もなかった場合。
・データが一部吹っ飛んでた場合。
・データが全部吹っ飛んでた場合。
・一部データが吹っ飛んでた場合、復旧可能なデータと死亡データの割合がどうなって、被るダメージはどのくらいの範囲に及ぶかについて。
・手元にある記事と画像のバックアップ分だけで甘時間を存続させられる範囲について。
・全部飛んでたとして、一からやり直せるだけのモチベーションを持てるか否かについて。
・全部飛んでた場合、これを機に甘時間を閉じる可能性もゼロとはいえないことについて。
・甘時間を失ったとして、新たに自分の表現の場所を見いだせるかどうかについて。
・何事もなく復旧した後、すべてのバックアップを取れたら、引っ越しを視野に入れるべきか否かについて。
・万が一に備えてダミーブログを他所のブログサービスに用意すべきか否かについて。


これらすべてを昼飯食いながら……(笑)
過去記事は、さっき20分ちょっとかけて思い出を振り返りながら一ヶ月単位ですべてエクスポートしたので、もはや問題はクリア。あとは、ほんとに一つの記事も飛ばずに復旧できてるかどうかを確認する作業をしなきゃいけないけど、これはもう今すぐ全部やる時間はないから、今週末までに。

それと、今後このままココで続けるか、どうか。全く同じ内容のブログを他所のブログサービスにダミーとして置くのはあまり気が進まないので、やるなら完全に引っ越ししかないのだけど、MT形式のインポート(エクスポート含めて)に対応してることが絶対条件。じゃないと膨大な記事を移行するのは一年かかる。それから、ブログデザインを寸分違わず、機能を損ねることなく移行できることも最低条件。だから、CSSとHTMLを「課金なし」でイジれることも加えて最低条件に。この程度で課金なんて考えられないので。

画像データはここまで170MB弱だから、1GB以上と謳ってあれば、もう別に四の五の言うつもりなし。

一カ所、以前からすでに場所は押さえてあるけど、インポート/エクスポートに対応してなかったらしい……。
まあ、バックアップを続けつつ、しばらくはシーサーのままでいるのがいいのかも。

というわけで、今日からまた通常通りの甘時間ですが、思いも寄らぬところで「仕分け」が増えそうな雰囲気が漂ってきました。
posted by 照乃芯 at 21:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ・お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする