パリの空の下で前回買った分の残りの一つはタルト・タタン。季節ものを選んだ。こちらのタルト・タタンは巴シェフが以前青森で開いていたロゼ・コローレのものにルックスが似ているように見える(食べたわけではなく、シェフのブログから辿れるロゼ・コローレのお菓子紹介のページを見て)。

滑らかなほぼペースト状の林檎のコンポートになっている。敷き込みパイ生地に林檎のコンポート。パリの空の下のタルト・タタンはとてもはっきりと酸味の感じられる味で酸っぱくって美味い。林檎を生でかじって感じられる酸味を損なわずに表現したら、きっとこんな感じになるのだろう。
初めて見る人はまずここに驚かされると思う。なにせ一般的なイメージはキャラメリゼしてある褐色のタルト・タタン。色も味わいも、表現のアプローチはまるで違う。少なくとも自分が今まで東京で見かけて食べてきたタルト・タタンとはまるで違うルックスと味わい。だが、林檎のタルトとしては、物凄く酸味が伝わってくる。きっとシェフの故郷である青森の林檎なのだろうと思うが、その林檎の美味さを伝えるにはこの作り方が一番ハマるということなのだろう。
もしタルト・タタンにショートプログラム(規定演技)があるとするなら、この段階で食べる人の審査点は大きく割れるのではないだろうか。しかし、フリースタイル(自由演技)として見た場合、素晴らしいと感じた。あくまでショートプログラムとして見たい人にとってはフリースタイルに進むことはないかも知れないタルト・タタン。林檎の酸味をしっかり表現した新しい風を味わいたい人にはオススメ。
[ Boulangerie Sous le ciel de Paris(ブランジュリー パリの空の下) ]
場所:東京都世田谷区上馬5-40-13
最寄駅:東急田園都市線「三軒茶屋」駅より徒歩10分。東急バス「若林3丁目」下車、徒歩1分。世田谷通り沿い、環七交差点交番の先。
営業時間:11:00-19:00(商品がなくなり次第終了)
定休日:日、月曜(3月は火曜も休みがありますが、4月からは完全週休3日へ)
場所:東京都世田谷区上馬5-40-13
最寄駅:東急田園都市線「三軒茶屋」駅より徒歩10分。東急バス「若林3丁目」下車、徒歩1分。世田谷通り沿い、環七交差点交番の先。
営業時間:11:00-19:00(商品がなくなり次第終了)
定休日:日、月曜(3月は火曜も休みがありますが、4月からは完全週休3日へ)