
もう数ヶ月前に食べたパウンドケーキ。「極上のひとくち」シリーズはセブンイレブンで展開している焼き菓子だが、他所のコンビニで売られる焼き菓子ブランドのそれと比べて、使用している材料が極力少ない。という点を、パウンドケーキを例にとってみた。

こちらはプレーン(中央)、フルーツ(左)、オレンジ(右)。いずれも「極上のひとくち」シリーズから展開されているもの。プレーンだけ、他社のブランドと材料を比較してみた。
【極上のひとくちシリーズのパウンドケーキ(プレーン)の材料表示】

【別会社から出ているパウンドケーキ(プレーン)の材料表示】

画像を見てもらえばわかる通り、異なるブランドから出ているパウンドケーキでも、これだけ材料が違う。上のものは別会社のコンビニで展開されているシリーズのもの(製造メーカーは割愛)。聞いたことのない摩訶不思議な材料がどっさり入ってる。
ところが、「極上のひとくち」シリーズのプレーンパウンドは、パティスリーで焼くパウンドケーキと材料の数自体はほとんど変わらない。卵、バター、小麦粉、アーモンド、膨張剤。膨張剤を除けば、パティスリーで作るのと変わらないカトルカールということになる。
今回は写真に収めていないが、以前このブログでも掲載したことがあるフィナンシエ(プレーン)もごくシンプルな材料のみで、小麦粉、バター、アーモンドパウダー、水飴、コーンスターチ(遺伝子組み換えでない)。コンビニレベルのフィナンシエでたったこれだけの材料の使用で製造してるというのは、十分スゴい気がする。
コンビニの焼き菓子でも十分こういったことができるというのは、驚いた。「あれこれ入れる必要ないんじゃん」、という意味で。極上のひとくちシリーズがコンビニの焼き菓子の中でとりわけ美味しいのは、こういった理由があるからか。
なら、なぜ他社の焼き菓子はあれほど多くの材料を使わなければいけないのだろう。大量生産において「極上のひとくち」シリーズが極力少ない、最小限の材料のみで焼き菓子を作って出荷できてるのに、他社のそれは不思議材料てんこ盛りなのは何故?
それが食べ比べの結果として競合他社ブランドの焼き菓子より味の点で秀でていたとは思えなかった。
もちろん、パティスリーで焼いてるパウンドケーキの方が素材のグレードが異なるはずであり、焼成における手間の掛け方も違うはずであるから、遥かに美味しい別次元のものだということは言うまでもない。