2009年02月12日

大阪吹田/Pâtisserie quai montebello(8):ガレット・ブルトンヌ

Galette Bretonne


○ガレット・ブルトンヌ - Galette Bretonne - (\168)

ケ・モンテベッロのガレット・ブルトンヌはかなり厚め。上部はやや盛り上がっていて、側面から見るとジョッキから溢れるビールの泡みたいなラインに。セルクル型いっぱいに生地が敷かれていたのかな。どちらにしても、大きかったり多めだったりというのは、買う側からすると嬉しい。

かすかに追いかけてくるラムの香りと、バニラ。分厚い生地にこの香りは、とても良かった。焼き菓子もかなりいいパティスリーだと感じ始めていたところへこのガレット・ブルトンヌ。美味しい。

Galette Bretonne


大阪にもいいお店があるな。特に今回、苦味の表現に面白いと感じさせてくれるものが随所にあって、クラシックでベーシックなお菓子の中に個性がある。いい意味で尖ってる。こういう表現をしてくれるパティシエが東京にも1人2人いると刺激的というか。

もちろん東京のパティスリーのレベルは高い(ごく普通レベルかなと思えるお店の水準が高いのが東京の持ち味)と思うけど、どれも滑らかで、尖ってない。上品で小綺麗。泥臭くない。洗練と土着のターンオーバーを欲した時にオーボンヴュータンのようなベーシックを昔から守るお店がないとバランスが得られにくい時がある。職人気質で、フランス郷土菓子を大事にする渋好みなお菓子を作る人は何人かいても、それは「尖ってる」のとは心なし何処かが違う…。

ケ・モンテベッロのようなパティスリーに出会った経験は、150店以上の食べ歩きの中でまだ見たことがなかった。ここでいう「尖ってる」というのは「奇抜」ということではなく、土性骨の鋭さみたいなもの。静かな力強さというか。パワフルではなく、フォアフル。だから、ケ・モンテベッロに出会ったインパクトがむしろ大きく感じられた。

[ Pâtisserie quai montebello(パティスリー・ケ・モンテベッロ) ]

場所:大阪府吹田市岸部北5-20-3
最寄駅:阪急電鉄「千里丘」駅下車、徒歩10分くらい
営業時間:10:00-20:00(サロン・ド・テ 11:00-19:00)
定休日:水曜日、第三木曜日

posted by 照乃芯 at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケ・モンテベッロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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