先週の日曜日の夕方、中目黒のカカウェット・パリに行ってきました。7日には渋谷の東急フードショー内デモンストレーション・キッチンにて開催されている「デセール・ドゥ・ラ・プライム 2007(Dessert de la Prime 2007)」で、パリセヴェイユの金子シェフとコラボレートしたばかりのジェローム・ケネルシェフのお店です。昨年オープンした新しいお店です。
プラザ・アテネでスーシェフ(セカンド)、ラデュレではピエール・エルメ氏に見初められて修業を積むという経験があるジェローム・ケネルシェフは27歳という若さです。…実は彼のこの経歴は、パリのパストゥール大通りにあるデ・ガトー・エ・デュ・パン(des GATEAUX & du PAIN)のクレール・ダモンさんと非常に似ています。同店のシェフ・パティシエールである彼女も現在30歳という若さですが、ピエール・エルメ在籍時(1996年)のラデュレ〜プラザ・アテネのセカンドというキャリアの持ち主。年齢も似通っているし、店舗のシックで落ち着いた黒を基調にしたインテリア、やや庶民的なエリアに店を構える立地もどことなく通じるものがあります。パリ行ったことないけど。
3月に訪問した筑土八幡町にあるパティスリー・カーヴァンソンの石井ヴァンソン敬子シェフはジャン=ポール・エヴァンのお弟子さん。そしてジェローム・ケネルシェフはピエール・エルメのお弟子さんということで、かたやコンサヴァティブなエヴァンの系譜を継ぐシェフと、ベーシックやクラシックを大切にしつつもアヴァンギャルドさを併せ持つエルメのお弟子さん。この対照的な遺伝子を受け継ぐ2人のシェフが東京の23区でお店を持っているというのがすごく興味深くて、カーヴァンソンに行った後、「春のうちに是非カカウェット・パリに行こう」と思っていました。
もう梅雨だけど。
カカウェット・パリは山手通り沿いに歩いて、天竺屋台を左へちょっと中に入った場所にあります。フランス国旗が目印です。店内は広くないですが、イートインスペースもあり、4〜5席ほどのカウンターが店内左に用意されています。今回は生菓子3つ、焼き菓子2つ、砂糖菓子1つを買っていきました。まずはベーシックなシュークリームからちょっとヨロシク。
○シュー・ア・ラ・クレーム - Chou A La Creme - (\260)砂糖がけした表面が非常にサクサクしたシュー皮。フンワリとさせた卵のコクが広がるカスタード。大きさはやや小振りながら、全体のまとまりはなかなかいいんじゃないでしょうか。