クリーニング屋へジャケットを引き取りに行った帰りに久しぶりにダイヤモンド洋菓子店に寄りました。笹塚十号坂通り商店街入り口にある小さな可愛らしいケーキ屋です。ここには「飯島君のお菓子」という名のケーキがあるのですが、「ここにある飯島君のお菓子ってありますけど、飯島君っていうのは…」と店員さんに訊ねたら、このお店のオーナーなんだそうです(笑)
価格帯は300円台前半が中心。
お店の外観は以前のエントリーで掲載しているので参考にしてください。…と思いましたが、一応こちらにも載せておく事にします。

というわけで、ダイヤモンド洋菓子店です。ちょっとヨロシク。
○ナポレオン - Napoleon - (¥320)ナポレオン・タイプのミルフィーユ、という風に自分はいつもこのようなミルフィーユを位置付けていますが、上部に生クリーム、そしてイチゴというスタイル。本当は、正直に言うと何も乗せてないシンプルなミルフィーユを好んで食べる事が多いけど、たまにはこういうのも。
側面にはパイクラム、フィユタージュは3枚、間にカスタード。味は非常に軽めで、全体的に大振りなのに食べやすいです。
フィユタージュは3枚もあるのにフォークを下まで刺しても形が崩れず、小気味良いサクっとした音とともにカットできます。無駄に焼き過ぎず、ガチガチにカラメリゼする事もなく、水分コントロールをしっかりと計算しているからこその結果。
夜の訪問だったという事は作ってから時間が経っていてサクサク感が衰えるのがミルフィーユの宿命であるという点、しかもナポレオンタイプ(上にシャンティイーやイチゴを乗せる事で重量や水分が増す)という点。この2点から考えても、これだけのサクサク感は素晴らしいの一言です。一番上のフィユタージュがシナっていなかったのは立派。大体、こういうナポレオンタイプのミルフィーユは、どんなに美味しくても一番上のフィユタージュだけは半分くらいシナっていてもおかしくないんですが…。
もちろん、写真を見てもらえば判るように、一番上のフィユタージュだけは下のものよりも厚めになってはいます。それでも、全くシナってないんですよ。だから、これはすごいなと。
…実は以前から感じていましたが、このお店は焼きが巧いと思います。このあと紹介するバナナタルトの土台も非常にいいですよ。町のケーキ屋にしては、非常に焼きの技術に長けた、密かに重宝するお店です。笹塚住民は心の中で優越感に浸る資格があるよ(笑)
食べようとするとグチャグチャになるからミルフィーユは嫌いって思ってる人がいたら、ここのナポレオンを一度オススメします。シンプルなミルフィーユをこよなく愛するケーキ好きの人も、ダイヤモンド洋菓子店のナポレオンなら頷いてくれるのではないでしょうか。
ここで駄目なら東川口のアルカイク。そして広尾のラ・プレシューズと紀尾井町のピエール・エルメ。あと代官山のイル・プルー・シュル・ラ・セーヌ。これだけ食べて駄目ならミルフィーユは諦めた方がいいとさえ思います。
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ダイヤモンド洋菓子店(ささはた.com)住所:渋谷区笹塚3-17-2
最寄駅:京王線「笹塚」駅下車、徒歩5分、10号坂商店街入口。
営業時間:10:00-21:00
定休日:水曜日
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