昨日1/7の午後3時半頃、久しぶりに代々木上原のダリオルールに。生菓子の数は大体22種類ほど。クラシックなものから濃厚なものまで万遍なく揃っています。やや小振りながら価格も¥367〜420と良心的。
今回は一つ珍しいものを見つけて買ってみました。柿のタルトです。英語だとPersimmonなんですけどね。フランスでは「Kaki=カキ」として認知されてるのかな。
というわけで、ダリオルールです。ちょっと、ちょっとちょっとヨロシク。…すいません。一度使って見たかったんです (〃∇〃)
○柿のタルト - Tarte aux Kaki -(¥367)柿、って珍しいですよね。柿を使ったケーキって滅多に見かけないので、これは貴重です。バーナーでヘアラインに焼き目を入れた柿のスライスを敷き詰めて、真ん中に一粒赤すぐり。やっぱり赤すぐりって、飾り的になっちゃうんですよねえ。次に紹介するタルト・フリュイ・ルージュにもトッピングされているけど、それでもどこか脇役なんです。これは最初からなかった方がデザイン的に潔かったと思います。
肝心の柿ですが、柿そのものが扱いの難しさを持っていて、柿の甘みを十分に引き出すにはトロトロに熟すのを待たなければいけない。でも、それだと生菓子としての鮮度を失い兼ねないという諸刃の剣です。思いきって干し柿にしてパウンドケーキにすればいいかもしれないけど、生ケーキにするなら、熟すまで寝かせるのは大変ですよね…。で、案の定、甘さが今一つ足らず、繊細過ぎてるなという印象。いや、これでもいいけど、この段階の甘さで柿を使うなら、シャンティイーは思いきって無糖にしても良かったのでは?…シャンティイーの甘さが柿への補足的な感じがして、かえって邪魔くさく感じる部分もありました。
甘さにかけては相当繊細な梨でもショートケーキが成立するのだから、柿だって、あともうひと頑張りで梨と同じ土俵に立てるんじゃないかと思うんです。柿のケーキという新鮮さでは、このエリア随一の面白さです。ほかのパティスリーでは柿を使ったりしないのかな。もっと美味しくなる素材だと感じますよ。
でも、でも柿のようなフルーツを使う点に関しては大いに支持です。素直に偉いと言いたい。今をトキメク有名パティスリーというわけでもないのに(失礼)、こういうチャレンジ精神は尊敬に値します。感動すら覚えましたよ。ケーキ好きの人は一度代々木上原まで来て食べた方がいいと思う。面白い事に挑戦しているお店の存在を知っておくだけでも価値があると思うから。367円だし(笑)…痛くない価格ではあるんじゃない?駅からも近いし。
贅沢ついでに言うなら枇杷でも食べてみたいな。きっと面白いのが出来上がると思う。
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patisserie francaise salon de the DARIOLEUR(フランス菓子・喫茶 ダリオルール)
場所:東京都渋谷区上原3-44-11
最寄駅:小田急線「代々木上原」駅より徒歩1分。
営業時間:10:00-20:00
定休日:無休
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