2006年06月20日

代官山/IL PLEUT SUR LA SEINE(1):ミルフイユ

6/4の日曜日にイル・プルー・シュル・ラ・セーヌに行ってきました。パティスリーでは初めてのイートインです。テラスではなく店内で食べました。夕方だったせいなのか、空いていて余裕で座れました。かくして、イートインで4つ食べるという強攻策に打って出たのでした。で、やっぱり目当てはミルフィーユ。

ということで、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌです。

ilpleut.jpg


以下コメントです。ちょっとヨロシク。

ilpleut_millefeuille.jpg


○ミルフイユ - Mille Feuille -(¥630)

まずは店員さんに説明を受け、食べ方などを教わります。例の「手で」というやつですね。パリパリにカラメリゼされたフィユタージュの間に、搾りたてのカスタード。外観や味は、とてもスタンダードですが、作り立てというのはやっぱり美味しいです。これがイル・プルーのミルフィーユか、という印象。手掴みという辺りが自分には新鮮でした。

ただ、ここのミルフィーユが最強かと問われたらすぐに「うん」とは言えません。こういうミルフィーユの中では最強かも知れないけど、ミルフィーユ全体で考えたら、一番はあげられないですね。日本の、日本人のミルフィーユでは一番かも知れません。

というのも、後日(6/10)食べる事になったエルメのドゥ・ミルフィーユがあるからです。今週中にアップできると思いますが、自分はエルメのミルフィーユの方が上だと思います。

…ただ、こう言い切るのはとても勇気がいるし、土着が染みこんだフランス人のものと比べる事自体、すでにハンディキャップがあるとは思うんですが、向うの(「エルメ」の)ミルフィーユにはやっぱり「本物」があると認めざるをえないです。フランス菓子である以上、日本人には超えられない壁があったと。そう言う他ありません。似たような事を度々口にしていますが、やっぱりその存在を確認した以上、やむをえないなと。

3コードによる12小節進行でどんなに泣けるブルーズギターをつま弾いたとしても、白人は絶対に黒人にはなれないのと同じです。

逆に、フランス人には、日本の「風流」の域には達する事ができないとも感じます。それは日本人だけが持つ事のできる、身体に染みついた日本人の特権です。だから、ほんとはどっちが一番かなんていう言い方はナンセンスかもしれない、と判ってはいるんですが、フランス菓子という土俵である以上、仕方ないかなと。そこを痛感した先に日本人のケーキがあると思うし、素晴らしいシェフが日本には沢山いると思います。

次回、ピエール・エルメのエントリーで、だからひとまずミルフィーユの食べ比べは落ちつかせようかと思っています。少し時間を置こうと考えてます。
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Patisserie IL PLEUT SUR LA SEINE(パティスリー・イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ)

場所:東京都東京都渋谷区猿楽町17−16  代官山フォーラム2F
最寄駅:東横線「代官山」駅より徒歩6分くらい 旧山手通り沿い都立第一商業高校横
営業時間:11:30-19:30
定休日:火曜日

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