
○ル・プランタン - Le Printemps -(¥420)
イチゴとミルクチョコレートのババロアの中にレモンジュレが入ったケーキです。下には周囲を囲うようにスポンジが巻いてあります。上部にはハーフカットのイチゴと花柄のホワイトチョコプレート。
ババロア部分はとてもあっさりとした甘さですが、レモンジュレの酸っぱさが引き締めてくれます。というか、レモンジュレの味がババロアを食ってます(笑)
赤いケーキだけど、黄色い感じがするケーキです。視覚と味覚で色が変化する面白いケーキ。これも、割と大きく感じます。モンサンクレールのケーキを食べると、他所のケーキが大きく見えるのはいい効果ですね。

○クリオロ - Criollo -(¥420)
カカオ分70パーセントのビターチョコ(クリオロ種カカオ)を使ったムースの中にフランボワーズのジュレが入っているケーキ。割と大振りといっていいんじゃないでしょうか。
表面を全面グラッサージュされたチョコの上にブルーベリー、そして糖衣がけされたフランボワーズです。土台はショコラビスキュイ、フランボワーズジュレの上にはスポンジが入ってます。
上に載ってるフランボワーズよりもジュレの方が酸味は強め。ブルーベリーは、残念ながら全体で一緒に味わってしまうと、ほぼ完全に味が消えてしまいます。ブルーベリーが好きな人は分けて食べた方がいいかも。
外側には4つ軽く反った楕円のチョコプレートが貼られています。…明治チョコレート効果86パーセントで舌が鍛えられたせいか、もはや70パーセントのカカオ分では甘くすら感じてしまう昨今ですが、食後の印象では、あと7〜8パーセント上げても平気な感じです。
一方ではショコラ・ベルアメールのような苦味もまた好きなので、棲み分け・食べ分けとして考えればこちらは70パーセントでもいいかもしれません。ただ、その場合は思いきってラクテシトロンのように軽いミルクチョコレートくらいの方が自分にはいいのかな、と感じました。もはや体調や気分などで選ぶくらいチョコレートの選択が豊かになってるというのは、思えばすごい事ですよね。
そして、そういった食べる側のお客の嗜好をシェフがすでに敏感に感じ取って、チョコのカカオ分もコントロールされた繊細かつ濃厚なケーキを作り始めている。そういう流れというのは、面白いですね。
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SALON DE CHEF TAKEE(サロン・ドゥ・シェフ・タケエ)
住所:東京都調布市仙川町1-24-1 仙川アベニュー1F
最寄駅:京王線「仙川」駅下車、徒歩6分。
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日・第3木曜日(祝日の場合は翌日休業)
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