
○ガトー・フレーズ - Gateau Fraise -(¥400)
いつものショートケーキ・シリーズです。今回、苺を使ったケーキを沢山買っています。もうしばらく苺が続きますが、ご了承ください。
これもまた苺が大きいです。ジェノワーズもシャンティーも分厚くとってあり、コアントロー・シロップをたっぷりと含ませてあるとの事です。上部のシャンティーの上には粉状にしたジェワーズが振ってあります。
このガトー・フレーズもしっかりと甘い方だと思いますが、ジェノワーズに含ませたコアントロー・シロップの余韻がおよそ二口後くらいにフワっときて、ほんのりイイ感じです。この時間差が溜まりません(>_<)
とても好きなショートケーキです。「口の中に余韻」という特徴は、マント・ショコラと通じるような気がします。アン・プチ・パケのケーキというのは余韻のケーキ、なんでしょうか?…さきほどから何となく、この「余韻」というキーワードを頭の片隅に置いてケーキを食べてる自分がいます。

○フレジェ - Fraisier -(¥440)
「季節限定 今が旬!」のケーキだという事で(笑)、買ってみました。長さはそれほどではなく、よく見ればレピキュアンとかといい勝負って感じなんですが、やっぱりこれ高さがあるんですよ。だから、結構大きく見えるんです。特にアールを付けたデザインは見当たらないケーキであっても、共感覚として全体が丸い。角がないんですね。四角いケーキだけど丸いんです。
丸くしてないのに、丸く見えるケーキを作れる及川シェフ。
ここですよ。
ショーケースで見た限り、アン・プチ・パケのどのケーキにもこのような特徴が見られました。ほんとに丸くしてしまうほどアールは付けていないと思います。むしろ、チョコプレートの飾りを湾曲させた時ほどかえってシャープに見える。独特ですよね、そこら辺は。
そして上部が鮮やかな赤い苺のジュレ、ピスタチオのビスキュイにバタークリームを挟んでいて、四角くて高さがあるという全体のデザインは、マディのフレジェにとてもよく似ていると思います。…っぽい感じがしますね。ただ、使っている苺の大きさではアン・プチ・パケに軍配が上がるかも。
ビスキュイはピスタチオですが、アン・プチ・パケにはピスタチオづくしのケーキがあるそうですね。今日は見なかったのですが、割とピスタチオを使う頻度が高いお店なのでしょうか。
更にピスタチオのビスキュイの上にあるバタークリームとの間に苺のシロップが打ってあります。苺をたっぷり堪能させてくれるという意味では、フラウラの苺を使ったケーキ各種、エーグルドゥースのシャンティー・フレーズ、プレ・ドゥ・ラ・リヴィエールのショートケーキと並ぶ強力なラインナップを形成するローテーションが組めそうです。
そんなケーキだから、フォークを下まで挿すのが大変です(>_<)
大きな大きな苺をふんだんに使ったケーキが印象的でしたが、今回選んだケーキはどれも期待とウワサに違わぬ美味しいケーキでした。
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今回の総評:「余韻のケーキ」
今回はショーケースで苺を使ったケーキが目をひいたため、苺づくしなラインナップになってしまいました。もう少しバラエティに富んだ構成を想定していたのですが、まあ最初の来店なので、こんなものかなと。やっぱり苺の使い方は大胆ですね。もう、大粒の苺を堪能させてくれ!という方は、アン・プチ・パケに行くのが一番いいんじゃないでしょうか。
ところで、今回の総評は「余韻」について。さきほどのフレジェも、食べ終わった後に、ピスタチオのツンとした風味がかすかに余韻を残すんですよ。この余韻が程よいのです。アン・プチ・パケのケーキはどうやら「余韻」がヒントかも知れないなと思い始めています。
そして、しっかり甘いのが好きな自分には十分満足できる味でした。価格帯もなかなかだと思います。晴れてこのお店もセレソン入りを決定致しました。ただ、月一リピ、というわけにはいきそうもありません…。何分、足代がかさむので、季節ごとのリピで自分としてはお願いします。という事で、このコメントを閉じたいと思います。
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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ)
住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅から「あ73系統」などの東急バスで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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