5月5日、ついにモンサンクレールへ行ってきました。
ケーキを食べ歩いていれば、いずれ通る事になる道の一つ、といった感じのお店なんだと思っていました。そう。それは、あの微妙に長くてユルイ坂を通る事。
いろんなお店を出したり、メディアによく出たり、とかく人気先行というか、派手な部分がピックアップされて、そこらへんを敬遠なさる方も多く聞くところです。
ま、一度食べてみないと判らないし。っていうのもあって。
というわけで、GW集中アップその3は…モンサンクレール。

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では、以下コメントです。ちょっとヨロシク。
○ミルフィーユ・フランボワーズ - mille feuille framboise -(¥472)大きさはレピキュリアンのミルフィーユと同じくらい。2層になったカスタードのほぼ中央にフランボワーズが。フィユタージュは特にカラメリゼされていないように見えますが、左右に粉砂糖、その上にフランボワーズの粉末がかかっています。中央にはフランボワーズが一粒。てっぺんに飴が一しずく。
カスタードはバニラ寄り。てっぺんに乗っていたフランボワーズはさほど美味しかったわkではなかったのですが、カスタードに挟まれているフランボワーズの酸味は割としっかりしているように感じます。これは、まあなかなかいいんじゃないでしょうか。
ただ、これで472円は取り過ぎだと思います。小さいという事自体は別に構いませんが、他に400円ジャストで出せるケーキも結構揃っていたので、ミルフィーユのようなベーシックなケーキなどに対しては、もう少し良心的な価格を希望します。
○ガレット・フレーズ - galette fraise -(¥420)これもミルフィーユ同様、あらかじめ買おうと思っていたケーキ。フランボワーズの時期もあるようですね。今回はイチゴでした。厚いガレットの上にイチゴが5粒ですが、丸ごとではありません。かといって半分でもなく、4/3といった感じ。プチガトーなのだから小さい事自体はいいと思うんです。ただ、小さい土台にある程度の個数を載せようとすると、どこかでバランスを取らなければいけない。その皺寄せが4/3のイチゴになって表れているのだと思います。
イチゴの下と周囲にはジャム。ジャムの中にはイチゴの粒が確認できます。なんていうのかな、世代的にツブツブジュースとか好きなんですよ(笑) だからツブツブには弱いんです。
イチゴに囲まれた中央にはクレーム・ムースリーヌ、上にはシャンティー。ムースリーヌとのバランスを取ってか、シャンティーは甘さが非常に控え目。イチゴは、酸味が強くなく、甘いイチゴですね。
これは普通に美味しいですね。イチゴのタルトレット系のケーキで、ほぼ同じ価格帯でもっと大きいのが食べたい人はアン・プチ・パケかフラウラをお勧めします。
○オーヴ - aube -(¥350)これは店頭のショーケースで選んだケーキ。
こんなに安いのもあるんだ!
…って軽くハイ(o゚∀゚)oになったのも束の間。
ショーケースに目を近付けた次の瞬間、
あまりの小ささにショボーン(´・ω・)ってなりました(笑)
イチゴとホワイトチョコを合わせたムースの中にイチゴのジュレと桜餡が入っているケーキです。土台には抹茶のビスキュイ。上面には飴のしずくが2点。…なんかしずくが打ってあると買ってしまうような傾向があるような気がして、最近自分に対して微妙な感覚を覚えます(^^;)
割りと和菓子チックな雰囲気。味も、桜餡の塩味とイチゴのジュレの酸味が和菓子的な表情なんですね。プチガトーでこういう和風なものもやるんですか?…これはちょっと意外でした。そっちは
和楽紅屋の担当なのかと思っていました。
ちなみに、全長は5.5cm。高さ3cm。うひゃああ。ク…クリリン、……オラ、驚れえたぞ!
普通、こんな小さいケーキあります?(笑)
せめて倍の大きさにしてから店頭に並べてください!(>_<)
ま、それはともかく、これはもう和菓子的アプローチという位置付けでいいのかな、と思いました。ただ、何度も書いているのですが、「風流」を感じるかどうか。この点については、残念ながら確認できませんでした。そうなってくると、多少値段が気になってしまいます。
小さい事が仇となったのか、それともまだ何かひとつ足りないものがあるのか。和菓子も一つひとつは小さいですから、別に大きさそのものに原因があるとは思えないのです。やはり、タダシ・ヤナギのケーキなどと比較してしまうと、「香る」(香り、ではなく)という部分でまだもう少し距離を感じるような気がします。和菓子風、といった域を出てないかな、と。どう見ても洋菓子なのに、もはや和である、といった風なものがタダシ・ヤナギ以外にないもんでしょうか。
○セラヴィ - c'e la vie -(¥525)こちらはモンサンクレールのスペシャリテ。店に来る前から散々「モンサンクレールのケーキは小さい」というレビューを予習していたので別に驚きはしなかったし、上でコメントしたオーヴがそれをうっちゃるほど小さかったんで(笑)、セラヴィの方は「まあ、こんなもんだったか」という印象。
全体を形成しているのはホワイトチョコムース。上にフランボワーズが一粒。ピスタチオのビスキュイの間にフランボワーズのムースが挟まれていますが、全体で味わうとあまりフランボワーズの酸味を感じません。同様にピスタチオの味もやや薄く感じてしまいます。
一つひとつだとハッキリとした味を感じられるのですが…。かといって、全体として一口ずつ食べてゆこうとすると、あっという間になくなってしまう。やはり、物足りないという印象はありますね。どこかを引き算するのは、どこかを強調するためなんですが、このケーキの引き算は、お互いを少しずつ引き合ってしまっているようで、代わりに前面に出てくるものがイマイチ伝わってこないように思いました。Forefulでない。
土台のフィヤンティーヌはシャリシャリサクサクとしてて美味しかったです。この土台に出逢うと嬉しくなるんです。
抜けはいいんですが、小さくてあっという間に食べ切ってしまうため、儚いなと。それもセラヴィ=人生ですか。
Life is very short.and there's no time.
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Patisserie Mont St. Clair(パティスリー・モンサンクレール) 住所:東京都目黒区自由が丘2-22-4
最寄駅:東急東横線「自由が丘」駅下車、ガーベラ通りをまっすぐ。徒歩10分ほど。
営業時間:11:00-19:30
定休日:無休(臨時休業あります)
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