以来、近いうちに必ず行こうと決めていたお店ですが、念願とタイミング、機会が叶って、ほぼ一ヶ月後の今日4月30日に、初訪問が実現しました。今日は渋谷まで徒歩で出て、公園通りの上、Egg-manの横にあるコミュニティバス、通称「ハチ公バス」の渋谷-代官山循環ルートに乗って広尾一丁目まで行きました。100円でいいので楽です。広尾一丁目の交差点を天現寺橋方面へ右折してストアの前で下車。アレグレスはその50mくらい手前。白を基調としたファサードなど、ほんとに綺麗なお店だなと思います。
というわけで、GW集中アップその1は…アレグレス。

お店に入って正面がメインのショーケース。プチガトーはすべてここ。驚いたのは、正面のショーケースの上段と左のショーケースに、合わせて10種類は超えていると思われる数のアントルメが。…その横にショコラがびっしりと並んでいるんですけど、それでもアントルメの数が半端じゃなかったです。これはね、しばらく通う事になりますよ。
焼き菓子は右のテーブル。店内右奥が2卓ほどのイートインできるスペースになっています。お店に着いたのは13時頃だったと思うんですが、誰もいなかったのでイートインしちゃえばよかったかな、とも思いました。お客さんは常に1組2組くらい入れ替わり立ち替わり入ってくる感じ。地元の人っぽいお客さんほどアントルメを注文しているような感じがするのはどこのお店でも一緒でしょうか。
今回は4つ買いました。ちなみにシュー・ア・ラ・クレームはすでに売り切れていました。次に補充するのが何時なのかは訊かなかったのですが、開店時間が9時と早い事、そして週末だった事を考慮すると、お昼前に行った方が確実にシュー・ア・ラ・クレームを買えるのかな、という雰囲気でした。
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では、以下コメントです。ちょっとヨロシク。

○ミルフィーユ - Mille Feuille -(¥450)
しっかりとカラメリゼされたパリパリのフィユタージュの上に、左右に分かれて粉砂糖が振られた2層のミルフィーユ。フィユタージュは焼きこまれていて、苦味が程よいです。
上の段はほんのり淡い甘さのシャンティー。舌の上でサーっと消えていきそうです。ですが、2口3口と運んでいると、コクを感じます。美味しいですねえ。
下の段にはカスタードの中にブルーベリーとフランボワーズ、そしてイチゴ。一般的なミルフィーユはどちらかといえばこちらの段の方かも知れません。今回は2層をそれぞれ別に食べてみましたけど、このミルフィーユは美味しいです!

○ドンディズム - Dandysme -(¥450)
さつまいものブリュレ、ジャンドゥーヤのムース、黒糖のムース、土台はシャリシャリとした食感のショコラ風味の生地(フィヤンティーヌ?)。上には粉パウダーと黒糖のソースが金粉と共にあしらわれています。更に三角形のチョコプレートが一枚。
これ、自分的にはかなりヒットです!
さつまいもを使ったケーキという事で、ショーケースの前でネームカードを見て決めたケー気ですが、ほんのり淡い甘さが好きな方は上の2層(ジャンドゥーヤ、さつまいも)で、濃厚好きな方には一気にフォークを下まで入れて全体で味わってもらえれば非常に美味しく感じていただけると思います。土台のフィヤンティーヌのシャリシャリ感もいいアクセントになっていると思います。アンサンブルって大事だなーっとかんじさせてくれます。
とにかく、さつまいもがいいです。ジャガイモよりも幾分か都会慣れした素材という印象はありますが、上手に取り込むのはシェフのセンスの良さの表れでしょう。土着的な素材をうまく洗練に絡めてゆく。…このケーキも僕の追い求めている「洗練と土着のジレンマ」に当てはまるケーキのひとつではないかと感じました。このケーキもオススメです! アレグレスへ生菓子を買いに行かれる方は一度お試しの価値ありかと。

○ネヴァ - Nevea -(¥420)
この春の新作の一つ。もう一つは…なんていったかな。エーグルドゥースのイヴォアリンヌみたいなクルクルが沢山ついたケーキです。自由が丘スイーツフォレストに期間限定出店をしていた時の限定メニューだったそうですが、広尾のお店に来れば今では普通に買えます。
ホワイトチョコレートムースの中に半生タイプの焼きチョコレートが入っています。上面には飴のしずくが美しく打ってあります。チョコ系も一ついっときたかったんで買ってみました。
焼きチョコレートの上には洋酒の効いたレーズンとグリオットチェリー(かな?)が入っていてアクセントになっています。アレグレスのケーキって、お店の外観に通じた、全体的に白を基調にしたものが多いなと感じたんですが、このネヴァは、白(爽やか・あっさり)なイメージなのに、中には黒(大人向けな濃い感じ=洋酒を効かせたレーズン)を入れるという辺り、非常に面白いと思いました。こういうところは、どことなく「ああ、やはりオーボンヴュータンで修業された方なんだな」と感じる部分です。
こちらのケーキも土台はシャリシャリした食感のフィヤンティーヌで、美味しかったです。
ネヴァネヴァネヴァネヴァ、ネヴァネヴァネヴァネヴァ、ハーッ。という事で、これもオススメです!

○ドゥーブル・オランジュ - Double Orange -(¥420)
背の高いケーキはショーケースの中でとかく存在感を放ち易いような印象があり、ゆえに大きく感じるものです。というわけで、何だか印象に釣られて買ってみました(笑)
オレンジのダックワーズ生地にオレンジのカラメルクリームを挟んだ、6層からなるケーキです。上面と側面はたっぷりとカラメリゼされてあります。これはもう、一気に下までフォークを入れてみましょう。
上面のカラメリゼされた部分は、マーマレードっぽい味がします。ダックワーズ生地は生目細かく、非常にしっとりとしています。もう少し目の荒いダックワーズ生地が好きな方には一つ物足りなさを感じるかも知れません。特にヒネリはないですが、全体の出来はいいと感じました。
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Patisserie Francaise Allegresse HIROO(アレグレス)
住所:東京都渋谷区広尾5-1-43
最寄駅:JR恵比寿駅、東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅下車(1番出口)、徒歩5分/コミュニティバス/ハチ公バスで「広尾一丁目」下車(日曜日のみ)。
営業時間:9:00-19:30
定休日:水曜日
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