2006年05月17日

仙川/SALON DE CHEF TAKEE(2):ル・プランタン、クリオロ

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○ル・プランタン - Le Printemps -(¥420)

イチゴとミルクチョコレートのババロアの中にレモンジュレが入ったケーキです。下には周囲を囲うようにスポンジが巻いてあります。上部にはハーフカットのイチゴと花柄のホワイトチョコプレート。

ババロア部分はとてもあっさりとした甘さですが、レモンジュレの酸っぱさが引き締めてくれます。というか、レモンジュレの味がババロアを食ってます(笑)

赤いケーキだけど、黄色い感じがするケーキです。視覚と味覚で色が変化する面白いケーキ。これも、割と大きく感じます。モンサンクレールのケーキを食べると、他所のケーキが大きく見えるのはいい効果ですね。

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○クリオロ - Criollo -(¥420)

カカオ分70パーセントのビターチョコ(クリオロ種カカオ)を使ったムースの中にフランボワーズのジュレが入っているケーキ。割と大振りといっていいんじゃないでしょうか。

表面を全面グラッサージュされたチョコの上にブルーベリー、そして糖衣がけされたフランボワーズです。土台はショコラビスキュイ、フランボワーズジュレの上にはスポンジが入ってます。

上に載ってるフランボワーズよりもジュレの方が酸味は強め。ブルーベリーは、残念ながら全体で一緒に味わってしまうと、ほぼ完全に味が消えてしまいます。ブルーベリーが好きな人は分けて食べた方がいいかも。

外側には4つ軽く反った楕円のチョコプレートが貼られています。…明治チョコレート効果86パーセントで舌が鍛えられたせいか、もはや70パーセントのカカオ分では甘くすら感じてしまう昨今ですが、食後の印象では、あと7〜8パーセント上げても平気な感じです。

一方ではショコラ・ベルアメールのような苦味もまた好きなので、棲み分け・食べ分けとして考えればこちらは70パーセントでもいいかもしれません。ただ、その場合は思いきってラクテシトロンのように軽いミルクチョコレートくらいの方が自分にはいいのかな、と感じました。もはや体調や気分などで選ぶくらいチョコレートの選択が豊かになってるというのは、思えばすごい事ですよね。

そして、そういった食べる側のお客の嗜好をシェフがすでに敏感に感じ取って、チョコのカカオ分もコントロールされた繊細かつ濃厚なケーキを作り始めている。そういう流れというのは、面白いですね。

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SALON DE CHEF TAKEE(サロン・ドゥ・シェフ・タケエ) 

住所:東京都調布市仙川町1-24-1 仙川アベニュー1F
最寄駅:京王線「仙川」駅下車、徒歩6分。
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日・第3木曜日(祝日の場合は翌日休業)
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仙川/SALON DE CHEF TAKEE(1):フレジェ、ラクテシトロン

渋谷東急フードショーのThis Weekに4日から登場していた(現在はすでに終了)サロン・ドゥ・シェフ・タケエに行ってきました。仙川にあるお店なのでウチから結構近いんですけど、より近い渋谷でこのタイミングを最大限生かしてみました!(笑)

仙川のお店では、向かいの花屋さんでイートインできるそうです。タダシ・ヤナギの海老名本店でもそんな感じのイートインができますよね。それにしても、花屋でケーキを食べるなんてそうそうないから、今度仙川に行ったら試してみようかな。

今回も相変わらず4つほど買いましたが、どれも420円かそれ以下。すごく良心的な価格。大好きなミルフィーユもあったんですが、自分が好きなベーシックなタイプじゃなかったんですスルーしちゃいました。

…あの、カードとかには「Salon Du…」って書いてあるんですけど、袋には「Salon De…」って書いてあるんですよね。お店の入り口には後者の表記になっている事から、「De」なのかな、って思ったんですが、なにやら「どっちのサロン・ドゥ・ショー」みたいな事になってます(笑)

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では以下コメントです。ちょっとヨロシク。

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○フレジェ - Fraisier -(¥420)

見た目は完全に普通の、三角形ショートケーキ。中くらいのイチゴと小イチゴが載ってます。どことなく丸っこい雰囲気がする点はアン・プチ・パケのケーキから漂ってくる共感覚に近いものがあります。

シャンティーは割と控え目。ジェノワーズはすごーくフワっとしています。フワ…っていうよりもファ…っていう方が相応しいかも。ここまで繊細なジェノワーズは初めてです。

口に入れるとすぐに溶けて消えちゃいそうです(>_<)ノシ

ジェノワーズに挟まれているイチゴのスライスは結構大きいですね。…なんか、すんごっく上品なショートケーキですよ。作りは至ってシンプルですけど、こんなに優しく柔らかいショートケーキも滅多にないかな、と思います。それから、上部のシャンティーの上にかかっている粒が何なのか最後まで判りませんでした。

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○ラクテシトロン - Lactee Citron -(¥368)

武江シェフのスペシャリテ、という事で買ってみました。スペシャリテなのにとても良心的な価格ですよね。こういうのはすごく嬉しいです。

ラクテ、といえばエーグルドゥースのラクテ・フランボワーズを個人的には思い出します。あれは感動ものでした。

さて、こちらのケーキは綺麗にナパージュされたレモンのムースとミルクチョコレートのコラボです。ナパージュの上に3点載ってるスライスはピスタチオかな…。この次に紹介しているル・プランタンというケーキもレモンのジュレが印象的なんです。他のケーキもレモンを使う事が多いお店なのでしょうか。酸味を大事にするお店は非常に好みです。

そして、チョコレート系のお店、と見てもいいような印象です。そこらへんはさすがに元和光ルショワのシェフだけあって、チョコレートを生かす事が多いと思っていいんでしょうね。そんな気がします。何となくチョコとレモンというイメージが出来上がってきます。

ミルクチョコレートのムースを挟んでいるのは上下両面にしっかりと焼き色を付けたビスキュイ。土台にはしっとりとした、ほどよく硬さのある香ばしいクッキーのような生地。この生地の上にバタークリームか何かが塗ってあるように思うんですけど、よく判りませんでした。出直してきます(笑)

全体で一口食べるとバランスよく美味しく感じられますが、ビスキュイがやや硬くてフォークやスプーンを下に入れづらいかな…。構造上のバランスを取ったんでしょうね。味はとてもいいです。

残りの2つは後日という事で。

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SALON DE CHEF TAKEE(サロン・ドゥ・シェフ・タケエ) 

住所:東京都調布市仙川町1-24-1 仙川アベニュー1F
最寄駅:京王線「仙川」駅下車、徒歩6分。
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日・第3木曜日(祝日の場合は翌日休業)
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2006年05月16日

江田/Un Petit Paquet(3):ガトー・フレーズ、フレジェ

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○ガトー・フレーズ - Gateau Fraise -(¥400)

いつものショートケーキ・シリーズです。今回、苺を使ったケーキを沢山買っています。もうしばらく苺が続きますが、ご了承ください。

これもまた苺が大きいです。ジェノワーズもシャンティーも分厚くとってあり、コアントロー・シロップをたっぷりと含ませてあるとの事です。上部のシャンティーの上には粉状にしたジェワーズが振ってあります。

このガトー・フレーズもしっかりと甘い方だと思いますが、ジェノワーズに含ませたコアントロー・シロップの余韻がおよそ二口後くらいにフワっときて、ほんのりイイ感じです。この時間差が溜まりません(>_<)

とても好きなショートケーキです。「口の中に余韻」という特徴は、マント・ショコラと通じるような気がします。アン・プチ・パケのケーキというのは余韻のケーキ、なんでしょうか?…さきほどから何となく、この「余韻」というキーワードを頭の片隅に置いてケーキを食べてる自分がいます。

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○フレジェ - Fraisier -(¥440)

「季節限定 今が旬!」のケーキだという事で(笑)、買ってみました。長さはそれほどではなく、よく見ればレピキュアンとかといい勝負って感じなんですが、やっぱりこれ高さがあるんですよ。だから、結構大きく見えるんです。特にアールを付けたデザインは見当たらないケーキであっても、共感覚として全体が丸い。角がないんですね。四角いケーキだけど丸いんです。

丸くしてないのに、丸く見えるケーキを作れる及川シェフ。


ここですよ。

ショーケースで見た限り、アン・プチ・パケのどのケーキにもこのような特徴が見られました。ほんとに丸くしてしまうほどアールは付けていないと思います。むしろ、チョコプレートの飾りを湾曲させた時ほどかえってシャープに見える。独特ですよね、そこら辺は。

そして上部が鮮やかな赤い苺のジュレ、ピスタチオのビスキュイにバタークリームを挟んでいて、四角くて高さがあるという全体のデザインは、マディのフレジェにとてもよく似ていると思います。…っぽい感じがしますね。ただ、使っている苺の大きさではアン・プチ・パケに軍配が上がるかも。

ビスキュイはピスタチオですが、アン・プチ・パケにはピスタチオづくしのケーキがあるそうですね。今日は見なかったのですが、割とピスタチオを使う頻度が高いお店なのでしょうか。

更にピスタチオのビスキュイの上にあるバタークリームとの間に苺のシロップが打ってあります。苺をたっぷり堪能させてくれるという意味では、フラウラの苺を使ったケーキ各種、エーグルドゥースのシャンティー・フレーズ、プレ・ドゥ・ラ・リヴィエールのショートケーキと並ぶ強力なラインナップを形成するローテーションが組めそうです。

そんなケーキだから、フォークを下まで挿すのが大変です(>_<)

大きな大きな苺をふんだんに使ったケーキが印象的でしたが、今回選んだケーキはどれも期待とウワサに違わぬ美味しいケーキでした。

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今回の総評:「余韻のケーキ」

今回はショーケースで苺を使ったケーキが目をひいたため、苺づくしなラインナップになってしまいました。もう少しバラエティに富んだ構成を想定していたのですが、まあ最初の来店なので、こんなものかなと。やっぱり苺の使い方は大胆ですね。もう、大粒の苺を堪能させてくれ!という方は、アン・プチ・パケに行くのが一番いいんじゃないでしょうか。

ところで、今回の総評は「余韻」について。さきほどのフレジェも、食べ終わった後に、ピスタチオのツンとした風味がかすかに余韻を残すんですよ。この余韻が程よいのです。アン・プチ・パケのケーキはどうやら「余韻」がヒントかも知れないなと思い始めています。

そして、しっかり甘いのが好きな自分には十分満足できる味でした。価格帯もなかなかだと思います。晴れてこのお店もセレソン入りを決定致しました。ただ、月一リピ、というわけにはいきそうもありません…。何分、足代がかさむので、季節ごとのリピで自分としてはお願いします。という事で、このコメントを閉じたいと思います。

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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ) 

住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅から「あ73系統」などの東急バスで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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posted by 照乃芯 at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | アン・プチ・パケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

江田/Un Petit Paquet(2):マント・ショコラ、タルト・バナーヌ

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○マント・ショコラ - Menthe Chocolat -(¥380)

フレッシュなミントのムースの中にチョコレートのムースが入ったケーキ。先週、タダシ・ヤナギで買った新作ブリーズ・ア・ラ・マントがなかなか美味しかったので、ミントを使ったケーキを買ってみました。

ナパージュされた上部には可愛らしいミントの葉が一枚敷かれています。写真で確認した時は、周囲の褐色の線は器なのかと思っていたましたが、これはどのケーキにも貼られている透明のシートの内側に、チョコを丁寧に一列ずつ塗ってあるようです。剥がしてみて驚きました。シートとチョコはゆっくりと剥がせばきちんと分離しますが、急いで剥がすとカステラのシートみたいな事になりそうです。。。

このチョコレートがムース全体の体型を支えています。すごく繊細ですね、これは。土台にはショコラ・ビスキュイです。

やっぱりチョコとミントの相性はいいですね。これもなかなか美味しいです。

"前歯の上歯茎の辺りにヒンヤリと残る"ミントの風味がいいですよ。

タダシ・ヤナギのブリーズ・ア・ラ・マント同様、特に飛び上がって唸るほどすごい発見があるわけではないですが、普通に美味しいです。これはもしかしたらもっと冷やした方が、チョコのパリパリ感やミントのヒンヤリ感が出ていいかも知れませんね。テイクアウトで購入を考えていらっしゃる方は、是非この点をご一考ください。

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○タルト・バナーヌ - Tarte Banane -(¥380)

「季節限定 今だけ!」のケーキだという事で(笑)、買ってみました。さっきのガトー・フレーズなどもそうですが、小振りといえば小振りなんだけど、高さがあるというか、丸っこいんですよ。だから、何故かそれほど小さく見えないのです。

このバナナはキャラメルでソテーしたものを使ってあり、やっぱりしっかりと分厚いです。土台はアーモンドタルト。バナナの上にはこれまたたっぷりとナパージュ。バナナとタルト台の間にあるカスタードはこれまでのものと同じですが、バナナの風味があるせいか、これはこれでまた違った雰囲気を感じさせるカスタードに見えたりする。

実はバナナを使ったケーキは、ケーキの食べ歩きをするようになってからは、初めてかも知れません。バナナのせいか、全体は小振りだと思うんですけど、結構胃が膨れる感じ。

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Patisserie Francaise Un Petit Paquet(アン・プチ・パケ) 

住所:神奈川県青葉区みすずが丘19-1
最寄駅:東急田園都市線「江田」駅下車、徒歩10分/「あざみの」駅西口バス乗り場から、あ73系統(2番乗り場です)の東急バス「�山スポーツガーデン行き」などで「みすずが丘」下車。目の前。
営業時間:10:00-20:00(喫茶は19:00まで)
定休日:水曜日
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posted by 照乃芯 at 02:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | アン・プチ・パケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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