ポルテが大好きな自分としてはあまりに不覚。wanofu.にはまだ一度も行った事がないのでよく判らないのですが、ポルテがこういったお店とコラボレートするのはもしかして初めてかな?
和カフェとかあるけど、例えば神楽坂茶寮みたいに、和素材スウィーツだけではなく、食事もできるようなお店が印象的ですね、和の方は。境目がない感じっていうか、前菜やメインで培った技術やスキルをそのままデザートにフィードバックさせてしまえるような柔軟さが和の魅力っていう感じ(もちろんこれは日本人目線。外国人が和素材を使う時とは違うと思う)。洋の方って、パティスリーはあるけどブラッスリーも、っていうのはそんなに多くはない気がします。手間暇の部分で、メインディッシュとデザートは分業しないと大変な感じですよね。



パッケージは結構こだわりが見えますよ。抹茶色した部分、料理をのせる盆をイメージした黒い部分、「ポルテ」のバナー部分、商品イメージと「produced by wanofu.」の部分、合計4種類、それぞれ仕上げが異なっています。特に「ポルテ」のバナー部分も質感を変えているのには感心。最初の2つと4つ目だけだったら「ああ、まあそうだよね」みたいな感じなんだけど、3つ目もある事がすごい。よく見ないと気付かない部分だから、決してうるさく見えない辺りとか。これは食べる時に一緒に押さえておきたい箇所です。手触りを愉しむという配慮がイイ。単に絹目調に仕上げる程度だったら今までにもあったけど、4種類も使ってるっていうのは頑張ってますねえ。
食器やお盆、店のインテリアも味の一つであるという考え方を、できうる限り商品に反映させた結果でしょう。いい仕事ですよ。手のひら全体で質感を感じたいですね。


ひとつだけ残念なのは、「あけくち」のある面にも共通した仕上げをしてあれば100点なんですよ。これは背面と同様、テーブルなどに立てて面と面が密着する可能性があるから、あえて他の面とは揃えなかったのかなという気もしますが。
味の方ですが、一口噛んだ瞬間、まずはゆずの風味がフワっと広がり、同時に黒ごまの香ばしさが割と印象的なんですね。かなり香ばしい感じがあります。ここは人を選んでしまう可能性があるかも知れない。抹茶の味はそれほど主張し過ぎず、控え目です。
○創意膳[wanofu]